2021年10月20日は満月。その満月を先日紹介したスマホ用望遠鏡で撮影してみました。
初めての月の撮影。調べながらやってみたところ次につながる事も多かったためまとめます。
この記事ではスマホで月が撮りたい方のためになるように
・どの設定をどう変更すれば良いのか
・ノイズを抑えるにはどうしたらよいか
・望遠レンズの使い勝手は良いか
という事を書いていこうと思います。
それでは、初めて行きましょう!
スマホで月を撮るための設定
スマホで月を撮影するために設定するべき項目は2つ
・シャッタースピード
・ISO感度
です。
普段は変更するものでは無いため、馴染みのない設定かも知れませんね。
手動設定をする際iPhoneであればMカメラ等のアプリを入れる事で可能になります。
私はGALAXYを使用。GALAXYの場合アプリを入れずにカメラの「その他→プロ」で設定を変更することができます。
シャッタースピードを短く設定する
シャッタースピードを変更する事でカメラのセンサーに光をあてる時間を変更することができます。
身近な例は光の軌道を見せるペンライトのアートや車のライトの残像が残る写真でしょう。
ペンライトアートの写真(出典:souvenirphoto)
車のライトの残像(参考:surphoto-personal)
シャッタースピードを長くすることで光の軌道を映し続ける写真を撮ることができます。
では月の場合はどうすれば良いかと言うとシャッタースピードを短くします。
月は被写体として明るすぎるため、シャッタースピードを短くして、光の量を抑える必要があるいう訳ですね。
シャッタースピードが長いとこうなる。あかるすぎて月なのかもわかりません。
ISO感度を下げる
ISO感度という言葉は正直聞き馴染みのない言葉だと思います。
ISO感度というものは簡単に言うとカメラのセンサーで受けた光をどれだけ倍増させるのかという数値。
先述の通り月は明るすぎるため感度を下げる必要がある訳ですね。
シャッタースピードとISO感度のバランスに配慮
こればかりは使っているスマホのカメラ性能次第ではありますが
富士フイルムの記事によると
ISO100/絞りF8.0でシャッタースピードは、満月の月面模様を撮りたい場合、1/250秒~1/500秒くらいの高速シャッターを使用すると良いでしょう。
とあるため、スマホの絞り値を仮に1.6(iPhone13の広角カメラを参考)としたときに
ISO感度50,シャッタースピード1/2,000~1/5,000で撮影すれば良い感じになります。
とは言えスマホならある程度設定をしたら月を見ながら好きな数値に設定すれば良い訳ですね。
ノイズへの対策方法
さあ万全と写真を撮るとノイズが出てきます。
※パソコン,スマホの画質次第では上記の画像のノイズが見えない可能性あり。私のパソコンではノイズが見えませんでした。
このノイズ、めちゃくちゃ厄介です。
たとえスマホのカメラが進化しているとしても人間の目にはまだ追いつけていない部分ですね。
ノイズの処置方法は2つ
ノイズにできる対策は2つ
1つはアプリでの修正
もう1つはカメラ、スマホを変える事です。
アプリを使って修正する
一番手っ取り早い方法。
今回はMediBangPaintを使って修正をしてみました。
ノイズの除去というよりもペイントソフト系を使って塗りつぶした方がやりやすい。ノイズ除去アプリも試してみましたがそちらは軽いノイズの除去しかできませんでした。
アプリは以下からダウンロードできます。
メディバンペイント
MediBang inc.無料posted withアプリーチ
スマホを変えればノイズが出にくくなる
そもそも、なぜノイズが出てしまうのかとカメラのセンサーのサイズが影響しているようです(参考)。
そしてスマホのセンサーはかなり小型化されているため暗所でノイズが発生しやすいというのはうなずける話ですよね。
一度使用するスマホのセンサーサイズを確認してみると良いかもしれません。
ちなみに今回撮影に使用したスマホはGALAXY Note9、センサーサイズは1/2.55インチでした。
最近の良いカメラを搭載したスマホでは1/1.7インチと1.5倍のセンサーサイズのため、少なくとも私の撮った写真よりノイズの発生を抑えることが可能と思われます。
近日スマホを買い替えようと思っているので買い替えたら月の撮影を再チャレンジしてみます。
ちなみに現時点で一番の有力候補『Mi11 Lite』のセンサーサイズは1/1.97インチ。
スマホ用望遠レンズの使い心地は良好
忘れてはいけないのは今回望遠レンズを使って撮影したことです。
望遠レンズはAmazonで購入した安物。
拡大できるのは良い
『拡大して写真が撮れる』これだけで十分に価値はあります。
上:望遠レンズなし&光学/デジタルズーム10倍
下:望遠レンズあり&光学ズーム2倍
雲泥の差ですね。デジタルズームを使っても全く及びません。
ちゃんと月の影も映っているのは嬉しいです。
ピント合わせが意外と役に立つ
スマホそのままの場合、ピントは最も遠い位置でほぼほぼ固定になりますが結構ボケてしまいます。
望遠レンズ側でもピントを調整することができることが良かったポイント。
そのため、望遠レンズ側とスマホ側の両方からピントを合わせることができました。
『望遠レンズ側をある程度合わせてからスマホで微調整』という方法がやりやすかったです。
面白いモノゆえに・・・
月も取れる上、まだまだ遊べそうな望遠鏡。
それゆえ安物を買ってしまったのが少し残念。『もう少し奮発しても良かったのではないだろうか』,『安物でこんなに遊べるなら十分ではないか』この2つの意見が私の中で割れております。
とは言えなかなかに面白かった月の撮影。
次回の満月に備えて望遠鏡の購入を検討してみてはいかがでしょうか?
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!