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『消防団を辞めたい』と後悔する前に”入らない”ことがイチバン良い

皆さんは「消防団」と言うものをご存じでしょうか?

都市部に住んでいる方や学生の方には馴染みのない組織かも知れませんね。

この記事を読むことで消防団について知り、「あまりよくわからずに入ってしまった消防団、辞めたいけど辞めさせてくれない」なんて事態を避けることができます。

消防団そのものについてはこちらの動画が上手く解説してくれているため参考にしてください。この記事では書きません。

消防団は辞めたくても辞めさせてもらえない

え!?消防団って辞めれないの?

なんて思う方も居るかもしれませんね。

消防団は辞める事は出来るけれど、辞めさせてはもらえません。

辞める意志を伝えれば本来辞められるものですが、あの手この手で引き留めてくるわけですね。

理由は以下の通り。

・高齢化に伴う人手不足
・地域でのメンツを保つため
・(団員名簿に名前が欲しい)

それぞれ解説していきます。

高齢化は消防団にも影響

これは消防団側が辞めさせたく無い理由。

皆さんは少子高齢化なんて言葉は飽きるほど聞いていることでしょう。

その少子高齢化は田舎の方が顕著です。イメージ的には理解できますよね?

例えばランダムに住所を作れるサイトで選ばれた「新潟県阿賀野市」では高齢化率が33.7%。これは日本の平均高齢化率28.7%と比べても高い水準であることが分かります。

高齢化による人手不足も聞き飽きたフレーズですよね。

消防団も人員確保のためにアレコレ手を尽くしている訳です。

地域でのメンツを保つため

これは消防団を辞めたくても辞められない理由。

消防団を辞めたからと言って嫌がらせのようなことはされないでしょう(多分)。

しかし、消防団は地域に根付いた組織のため、その地域で暮らしていくためのメンツを保つ必要があります

両親や妻、あるいは友人から「なんで辞めたの?/辞めちゃったんだ...」と言われたくなくて続けている方も多いのではないでしょうか?

「メンツを保つ」なんてクソみたいな理由と思う方も居るかもしれませんがメンツを大事に思う人が居るのもまた事実。

(団員名簿に名前が欲しい)

これはただの陰謀論ですが一応。

2017年くらいに岡山の消防団が幽霊団員を使って報酬を不正受給していたことが発覚しました。

明るみになっていないだけで他にもあるのでは?と考えるのが普通。

消防団のデメリット

そもそもデメリットが無ければ「辞めたい」なんて思いませんよね。

消防団には所属するデメリットがあります。

・時間的拘束
・操法の時期は練習がある
・地元だと人間関係が子供の頃のまま
・名目上はボランティア(無給)

時間は短くても拘束時間があるストレス

何も無いときでも消防団は月に数回集まりがあります。

そこで何をやっているのか私は知りませんが聞くところによると時間は短いとのこと。

そしてその集まりの後に飲みに出かける。

「拘束時間が短いならいいんじゃない?」なんて考えるかもしれませんがやりたくもない事に拘束されて良い事なんて1つもありません。

最初は気にならなくても嫌気がさした時に鈍く効いてくるタイプのストレスになります。

操法の時期はクソ

消防団には操法という大会があります。正式名称はナントカ操作方法ナントカ、略して操法。

この大会が近づいてくると操法に向けた練習が始まります。

この練習の頻度や時間は各消防団により異なるようですが、私の住んでいる地域では早朝に練習が行われています。

早朝に練習をしてから会社。疲れが業務に支障が出る方や、仮眠を取ったらそのまま遅刻してしまった方を目にしたことがあります。

私の会社は消防団についての理解(?)があるようで、操法の時期の業務は適当でもあまり文句は出てきません。

それでも本人はたまったものでは無いでしょう。

 

また、このコロナの時期でも操法の練習をさせたい分団長も居たりと「消防団は田舎のあたおか組織」と思われてもおかしくは無いでしょう。

「こんな組織に居るのが恥ずかしい」とまで言う人も居ました。

「みんな知り合い」の閉塞感

「子供の時からずっと一緒なんだ」と聞くと耳障りは良いかもしれません。

確かに昔からの友人であれば気心もしれていますし関わりやすいですよね。

しかし、同じメンバーで同じことをずっと繰り返すのは楽しい時期は良いですが飽きると嫌で嫌で仕方がありません。

「あ、ずっとこんな感じなんだな」と悟ってしまうと何だか行動が制限されているような閉塞感が嫌になってきます。

消防団はボランティア

消防団は建前上ボランティアです。

地域へのボランティアは素晴らしい事だと思いますが、それを逆手にとってボランティアとして働かせるのは搾取と言っても良いでしょう。

一応報酬は支払われますが、やることに対して見合うかと言われたら少なくとも私は首を横に振ります。

上記資料の消防長官通知では団員の報酬は年額36,000円を基準とすることとあります。

 

更に言うとなると消防団の報酬を貰ったことが無いという意見もあるため、上記報酬すらもらえない完全ボランティアになる可能性もあります。まさに奴隷。

消防団のメリット

もちろん、消防団にもメリットがあります。

・操法でアツくなれる
・タダで飲み食いできる
・風俗旅行がある
・知らない人と知り合いになれる
・地域に貢献できる

消防団は大人の部活

先ほど登場した操法は大会なので勝ち負けがあります。

勝つために練習をするわけですから学生時代部活に打ち込んできた人はハマる訳ですね。

「消防団は大人の部活動である」なんて言うと非常に聞こえはいいが、私は御免である。

タダで飲み食いできる

消防団によっては異なると思いますが、私が知っている消防の集まりの後の飲みは基本的にタダとのこと。

私は「タダで酒が飲めるから一緒にやろう」なんて言われたこともあったり。

この時のお金はどのように動いているのかは全く分からないが、タダで飲み食いできるという情報が数多くあるため恐らく本当。

 

とは言え、私は飲むにしろ食べるにしろ自分で決めて自分で払う方が良い。

風俗旅行がある

消防団あるあるで年に1回研修旅行的な名目で風俗旅行があります。

どこまでお金を出してくれるのかは全く分かりません。

知らない人と知り合いになれる

普段接点のない人と知り合いになれるのは非常に大きいメリット。

特に引っ越したばかりで誰も知り合いが居ないようなパターンでは数人知り合いができただけでも大きな心の支えですよね。

地元であっても普段話さない人と話す機会があるのはいい事だと思います。

地域に貢献できる

住んでいる地域のために働くことができるのは素晴らしい。消防団に所属する誉れと言っても良いでしょう。

くたくたになるまで働かされることとは別問題ですが。

消防団に入らないためにやるべきこと

以上、消防団が辞めたくても辞めさせてくれない理由と消防団に所属するメリット/デメリットでした。

次に、この記事を読んで「うわぁ、消防団入りたくないな」と思った方、実は消防団に入らないためにできる事はシンプル。

・同居している家族の理解を得ておく
・絶対に入らない

まずやって欲しいのは同居している家族への理解を得る事。

消防団に入りたくない事を伝えて「え?入らなきゃダメでしょ」みたいな反応があったら正直言って積み。どう転んでもいい方向にはいかない。

家族の理解を得たら「絶対に入らない事を徹底する」だけです。

たとえ、家まで来てくれても,消防服を用意してくれても,友人に頼み込まれても、ぜっっっったいに入らない意志を示し続けてください。

もし「ここまでしてくれたのになんか悪いなぁ」なんて入ってしまったら最後、辞めさせてくれない可能性を背負いこむことになります。むしろそこまでするような消防団は辞めさせてくれないと考えた方が良い。

兎にも角にも入らない意志を示し続けるのです。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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