・まだ現金払いなんてしてるの?
・現金払いってダサいよね
・現金払いしてる奴www
といったネットの書き込みを見た事がある方が居るのでは無いでしょうか?
なんて思った方も居るかもしれませんね。
この記事では
・キャッシュレスと現金払いには両者ともメリット/デメリットがあるから使い分けた方が良い
・「現金払いはダサい」は信じてはいけない理由
ということをテーマに書いて行こうと思います。
現金払いがクソと言われる理由
もしあなたが「現金払いは最高です」みたいな事をこの記事で書いてあると期待していたら申し訳ありません。
現金払いは絶対的に認めなければならない欠点があることは事実です。
しかし、「欠点があるならキャッシュレス一択」とは決して言いません。現金とキャッシュレスを使い分ける事が大事だと私は思います。そのためにはまず現金の欠点を見つめなおす必要があります。
現金払いの欠点
・小銭が邪魔
・管理が大変
・ATM手数料がかかる
・ポイントが貰えない
・支払いが手間
それぞれ解説していきます。
現金は”邪魔”になる
現金、特に小銭は邪魔になってしまいます。
小銭は理論上最大で999円(500円×1,100円×4,50円×1,10円×4,5円×1,1円×4)持ち歩く事になる可能性があります。
そんなに入ったら財布はパンパンになってしまいますし、コインホルダーを持てばある程度は緩和できますが、間違えて100円玉が5枚以上になったらもうどうにもなりませんよね。
ちなみに999円の重さは55.95g。iPhone13の約1/3のため、「極力何も持ち歩きたくない」という人には重たい重量かもしれません。
”管理のしやすさ”はキャッシュレスに軍配が上がる
お金の管理しやすさは現金よりもキャッシュレスの方がしやすいです。
例えば
・今月いくら使っていて
・残金がいくらあるのか
ということを知りたい時に
現金であれば家計簿アプリ等に打ち込んで把握する必要がありますが、キャッシュレスでは打ち込む手間が要りません。
また、現金の場合は”今小銭が何枚あるのか”みたいなさらに余計な手間が増えてしまう事も事実です。
ただし、キャッシュレスにも管理方面で難点があります。それは後程。
ATM手数料は完全に無駄な出費
現金支払いをするということは現金が手元になければいけません。
給与手渡しで無い限り、現金を調達する方法はATMになりますよね。ATMは手数料がかかります。
私は昔、なぜか微妙な金額を常に持ち歩くようにしていてATM手数料を数千円も取られていました。本当にアホです。
「手数料の支払い回数に応じておろす金額に倍率がかかる」みたいなことはありません。
ATM手数料は払うだけ無駄なお金と言っても過言ではないでしょう。
キャッシュレスは現金調達の必要が無いためATM手数料を支払う事はありません。
ポイント面で現金払いは大きく劣る
現金払いでポイントが付くことは基本的に無い。あってもTポイント程度でしょう。
しかし、キャッシュレスであればご存じの通りポイントが付きます。
だいたい1%程度ですが、年間の支出が282万円(令和3年の平均支出より)を全額キャッシュレスで支払えば2.82万円の差額が生まれます。
なんて思うかもしれませんが、”ただ支払い方法が違うだけ”で2.82万円の差が生まれるため大きな差になります。
無論、キャッシュレスは万能ではありませんが、このようにお得ができる事も事実です。
現金払いは時間がかかる
現金払いは時間がかかります。
具体的にどこで時間がかかるのかと言うと確認作業が多くを占めているでしょう。
・(こちら)支払う金額の確認
・(お店)支払われた金額の確認,返すお釣りの確認
・(こちら)受け取ったお釣りの確認
支払う金額が多くなれば多くなるほどこの時間はかかりますし、間違いも起きやすくなります。
最近では「無人レジ」や「支払いだけ無人」みたいな方法が登場しましたが、支払う金額の確認作業は付いて回ります。
逆にキャッシュレス決済であればかざすだけで支払えるため非常に便利です。
余談:「キャッシュレスなら早い」は過信してはいけない
例えばPayPayに代表されるようなQRコード決済はクーポンの表示や金額の設定など手間取るポイントも多い。
QRコードと現金払いがほとんど同じくらいの早さとも言われています。
上記記事の通り、決済の早さにこだわるなら非接触のクレジットカードがオススメです。
「現金払いはダサい」の裏側
ここまで紹介してきた現金払いのデメリットは全て真実と言って良いでしょう。
しかし、以下のような
・まだ現金払いなの?
・現金払いってダサいよね
といった「現金払いはダサい」という主張には注意が必要です。
戦略十訓の「流行遅れにさせろ」がそのまま当てはまる
戦略十訓は1970年代に電通で提唱されたPRです。今現在は使われていないようですが、今の時代でも十分に通用するものがあります。
早い話、「こんなアプローチをしたらモノを買ってくれる」というノウハウを分かりやすく10個にまとめたものです。
戦略十訓は以下の通り。
- もっと使わせろ
- 捨てさせろ
- 無駄使いさせろ
- 季節を忘れさせろ
- 贈り物をさせろ
- 組み合わせで買わせろ
- きっかけを投じろ
- 流行遅れにさせろ
- 気安く買わせろ
- 混乱をつくり出せ
8番目の「流行遅れにさせろ」がまさに「現金払いがダサい」と言われる原因の1つと言っても過言ではありません。
詳細については以前に戦略十訓の記事を書いているため気になった方は読んでみて下さい。
なぜ現金払いを流行遅れにさせるのか、その答えの1つは現金払いを流行遅れにさせる事で儲けることのできる人が居るからだと考える事ができます。
「現金払いがダサい」と○○が儲かる
使っているだけでは分かりませんが、キャッシュレス決済は様々なところでお金が発生しています。
・お店の支払う手数料
・カードリーダーの端末代金
・カード発行のアフィリエイト
など挙げて行けば数多くお金が関わるポイントがあります。
アフィリエイト収益を狙う方が「現金払いがダサい」と言ってカードの発行を促す事があってもおかしな話ではありません。
もちろん、キャッシュレス決済や上記で儲けている方が悪い訳ではありません。
しかし、だからと言ってキャッシュレス決済の欠点を知らずに「ダサいと思われたくない」という理由だけでキャッシュレス決済に1本化してしまうと思わぬ落とし穴に引っかかってしまいます。
たとえ現金払いに欠点があると言ってもキャッシュレス決済が万能であるとは限りません。
キャッシュレス支払いのデメリット
見過ごされているキャッシュレス支払いのデメリットは以下の通り。
・リボ払いに陥るリスクがある
・管理をしないと何も見えない
・お得なお店を逃してしまうリスクがある
上記の詳細はキャッシュレス1本化に対する警鐘を書いた記事で述べています。
上記3点のうち「管理をしないと何も見えない」がピンと来ない方が居るかもしれないため、そこだけ解説します。
ズボラはキャッシュレス化すると危ない
もしこの記事を読んでいる方が自他共に認めるホンモノのズボラであるなら悪い事は言いません。現金払いをしてください。
だいぶ前の項目で「キャッシュレス決済であればお金の管理が簡単」と言いましたがズボラな方にはこれが当てはまりません。
なぜならズボラな人は家計簿アプリ等を開きません。見る事が出来ても見ない訳です。
むしろ現金払いの方が支払いの際に財布で現金を見てるだけ管理できていると言っても良いほどです。
いくら使ったのか,いくら余裕があるのかといった事が分からなければリボ払いに陥ってしまってもおかしくはありませんよね?
「ちょっとズボラかも」と自覚がある方はキャッシュレスを導入する際は慎重になった方が良いでしょう。ホンモノのズボラな方は現金払いの徹底がオススメです。
キャッシュレスと現金払いを使い分けるが吉
この記事を通して私が言いたいことは「キャッシュレスと現金払い。どちらもいいところ、わるいところがあるから使い分けよう」という話でした。
簡単に表にするとこんな感じです。
メリット | デメリット | |
現金払い | ・借金では無い ・最低限の管理は絶対にできる ・基本的にどこでも支払える ・店側に手数料がかからないためお得になる可能性がある | ・小銭が邪魔 ・管理が大変 ・ATM手数料がかかる ・ポイントが貰えない ・支払いに時間がかかる |
キャッシュレス決済 | ・持ち歩くものが少ない ・管理が容易 ・ポイントが貰える ・支払いが早い | ・リボ払い等の高利貸しの懸念がある ・見なければ管理できない ・キャッシュレス対応していなければ支払えない |
もし今までキャッシュレス決済を導入していない方であっても、電気ガス水道といった「絶対に掛かる費用」の支払いはカードにしていてもデメリットはほとんどありません。
リボ払い等の高利貸しに陥る懸念を無くすためにデビッドカードでの支払いをするというのも1つの手かもしれません。私はGMOあおぞらネット銀行のデビッドカードを使用しています。
現金払いとキャッシュレス決済どちらもメリットとデメリットがあり、便利さはキャッシュレス決済に軍配が上がるため、基本的にはキャッシュレス決済だが現金払いの選択肢も持ち合わせておくというスタンスがオススメです。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!