こんにちは、滝谷ハジメです。
今回は前回に引き続き値付けの話。
前回の値付けの話についてはコチラ。
スーパーやドンキ、家電量販店に至るまで
・298円
・1980円
・3980円
みたいな微妙な値付けをよく見にすることがあるかと思います。
このような値付けは結論から言うと、心理効果を期待し商品を買って貰うために付けられていることがほとんどです。
消費者はこのような効果があることを知ることで賢い買い物ができますし
出品者はこの効果を使って商品を手に取って貰いやすくすることが出来ます。
さっそく、始めて行きましょう!
198を目にしたときの2つの心理効果
198などの端数価格を目にしたとき、人に2つの心理的な動きがあります。
1つはお釣り計算(勝手に命名)。
もう1つは大台割れ効果です。
お釣り計算
200円と198円では、価格の差はほとんどない。しかし、 200円が手元があるとき、198円の商品を購入するとお釣りが2円返ってくる。 店側にとっては、200円で売れるものを198円で売ることは単純に計算すると2円の損になるが、計算上2円得した消費者は、それ以外の多数の利益の高い商品も買うことが多い。(引用:Wikioedia)
例えるなら、1980円の商品を手にしたとき
「うまい棒2本買っちゃおうかな?」
と考えてしまうようなイメージです。
ただ、ここ最近では電子決済の普及があり、現金で買い物をする機会がかなり減っています。
そのため現代では198は次の『大台割れ効果』を狙ったものと考えた方が自然ですね。
大台割れ効果とは?
文字通り、「大台を割った」と思ってしまう効果です。
先ほどの例、200円→198円だと元が大台っぽくないですね汗。
しかし、これが50,000円→49,800円だとどうでしょう?
割引感を感じることが出来たのではないでしょうか。これが大台割れ効果です。
ただ、普及しすぎて名残のようになっている
この「端数価格」は当たり前になってきています。どこでも見かける数字ですよね?
そのため先ほどの例であれば
「49,800円だけどほとんど50,000円じゃん」
なんて考える方のほうが多いかもしれませんね。
また、お釣りの計算もしなくなっているため、もしかしたら既に意味は無くて、ただ昔の名残を使い続けているという可能性も否定できません。
しかし、依然として使い続けられている端数価格、一応覚えておいても損は無いかと思います。
そして気になるのは198の「8」ですよね?
なぜ199で無いのでしょうか。
198の理由は『8』という数字の縁起が良いという説
8、漢字で書くと八は末広がりで縁起が良いという話は聞いた事があるのではないでしょうか?
ちなみに中国でも8は縁起の良い数字なので198が採用されています。
中国のソシャゲ「アークナイツ」のガチャの価格。198円では無く198人民元です。
アリババはECサイト(Amazonのようなもの)のため198の特色が薄い印象。
また、日本以外の端数価格は198では無く199の様です。
ちなみに末広がりは”未来が開ける”というイメージの縁起の良さ
小話です。
末広がりは未来が開けるイメージの縁起良さです。
末(すえ)とは末永く(すえながく)といった言葉に表されるよう、未来を指しています。
末(すえ)と未(み)って長い方が逆ですね。どこかで逆になってしまったのでしょうか?
ということで未来が広がっているイメージの末広がりは縁起がいいという訳ですね。
(出品者向け)端数価格の使い方
以下のルールに従い値付けをしましょう。
②他の桁は0
この2つのルールを守れば端数価格を生むことが出来ます。
①は端数が4桁になってはいけないという事。
2000円→1998円では無く1980円にしようという話。
4桁になると大台割れ効果が薄れるため注意です。
また、最初の価格がキリの良い数字無い場合は②のルールに合わせて価格をそろえてあげると良いですね。
2831円→2780円みたいな感じでやると良いですね。
最後に:端数価格は使える時に使えばOK
出品者向けの話ですが、端数価格は使える時に使えばOKです。
なぜならAmazon出品で他の出品者が居た場合は最低価格に合わせた方が良いからです。
その話についてはコチラで詳しく書いてあるため良かったら読んでみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!