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【ベタに発症しやすい】コショウ病の原因と予防対策と治療方法

こんにちは、滝谷ハジメです。

今回は『コショウ病』について。
寒い時期によく見られるこの病気、非常に厄介な性質を持っています。

・コショウ病の原因
・コショウ病の対策
・コショウ病の処置

についてまとめました。

それでは、始めて行きましょう!

簡単紹介:コショウ病とは?

コショウ病とは
生体の体表に胡椒(コショウ)をまぶしたような見た目になること
です。
※正確にはウーディニウムという寄生虫に寄生されている状況を指します。ただし、目に見て分からないことが多いため、目に見える状況を便宜上この表現としました。

出展:yahoo知恵袋『これはベタのコショウ病というものでしょうか?

この病気の症状はコショウをまぶしたような見た目の他に
痒がっているような泳ぎ方や擦り付けが見られる
ことがあります。

食欲や元気がないときに上記症状がないかを見てみる必要がありますね。

 

この病気は最悪死に至るため、早期発見をして...と言いたいところですが
実は早期発見が困難な病気でもあります。
(気づいたら重症化していたなんてことも)

そのため、コショウ病の原因を知って、予防対策をする事が大切ですね。
もちろん、ベタが病気になってしまったときの治療も大事です。

コショウ病の原因は寄生虫

”寄生虫”と聞くとギョッとしてしまうかもしれません。
私たち現代人にとっては遠い存在ですよね
しかし、寄生虫は意外と身近なものです。ギョウ虫検査とか。
(ちなみに2016年に日本のギョウ虫検査は廃止されました。しかし、世界の約4割の人が寄生虫に寄生されているそうです。つまり人類は寄生虫を克服しきれていません。)

話がそれました。
コショウ病を引き起こしている元凶が『ウーディニウム』という寄生虫です。

このウーディニウムが生体に寄生し増殖することでコショウ病を悪化させてしまう訳ですね。

では、このウーディニウムの特徴を知る必要があります。
己を知り敵を知れば...ですね。

ウーディニウムの特徴

ウーディニウム,コショウ病の特徴は

・25℃以下になると活発に活動し始める
・水質悪化により増殖する
・光合成ができる(光を栄養にすることができる)
・しぶとい
・生体に体力があると発症しにくい

です。

逆に言えばこの特徴を逆手に取ってあげればウーディニウムは活動・繁殖ができないためコショウ病の予防対策ができるということですね。

コショウ病の予防対策

ウーディウムの特徴から次の予防対策ができます。

・25℃以上に保つことで活動を抑制させる
・水質悪化を防止することで増殖を抑える
・生体に体力をつけることで病気を防止する

25℃以上に保つことで活動を抑制させる

簡単な話、寒いところで元気な寄生虫なら温めて元気に動けなくしてやろうということですね。

しかし、ヒーターを設置しているのにコショウ病になってしまったという話も多く聞きます。そしてそれは冬に多いです。

結論、冬にコショウ病が多発する主な原因は下記2点に集約されます。
・夜間など目の届いていないときに温度が下がっている
・ヒーターの出力が寒さに負けている

原因が分かれば次は対策ですね。

どこまで下がるか確認しよう

まず最初は温度測定をしてみましょう。

もしかしたら、先ほどの「目の届かないときに温度が下がっている」が私の見当はずれな見解かもしれません。

最高,最低水温を記録できるデジタル式の水温計であればどこまで水温が下がっているかをチェックできるためオススメです。

ヒーターの出力が十分か確認しよう

先ほどの水温測定で記録した最高水温を確認してみましょう。

この時、使用しているヒーターの設定温度より大幅に低い場合は注意が必要です。
ヒーターの出力が足りていないということですね。
※水温計を設置する場所によっては全然水温が上がらないことも考えられます。あまりにもおかしいと感じた場合、水温計の設置個所を変えることもオススメ。

ヒーターの出力についてはGEXが推奨ワット数について解説してくれている画像があります。

出典:GEX『これで分かる!水槽用ヒーターのワット数と水槽サイズの関係

この画像で選んだヒーターであれば余程寒い地域でなければ問題は無さそうです。

保温をしてみよう

最高,最低水温を見たときに多くの人が当てはまることは
最高水温はOKだけども最低水温が下がりすぎている
かと思います。

そんな時は保温について考えてみることをオススメします。

私は段ボールで簡易的に水槽を閉じ込めることで水温の低下を防いでいます。
(といってもかなり甘い作りのため2~3℃程度の差)

水質悪化を防止することで増殖を抑える

水質悪化を防止するというのは
早い話水替えです。

定期的な水替えをする事で水をキレイに保ちましょう。

水替えの理想的な周期については水槽のサイズや生体の数によって変わるため、使用している水槽に適した周期を見つけることが大事ですね。

生体に体力をつけることで病気を防止する

”体力”と言われても何をすればよいのかピンと来ないかもしれませんよね。

人間と同じで過不足のない食事や周期的な生活も大切ですが

ベタの体力をつけさせるためには”塩浴”がオススメです。
真水よりも塩が少し入っていた方が無駄な”オシッコ”を減らせるため体力を消費させないで済みます。
予防であれば濃度0.1%くらいの塩浴でOKです。

塩浴についての詳細はコチラで紹介しています。

 

予防については以上です。
次は処置ですね、なぜ処置なのかというと必要なのは生体の治療だけではないからです。

コショウ病の処置

コショウ病の処置は

・生体の治療
・水槽含む備品の処理

に分けて解説していきます。
また、治療の際には生体を別の水槽に移して行うことを推奨します。
治療している間に水槽をキレイにしてあげましょう。

生体の治療

治療は高温,薬浴,塩浴の3セットにプラスして遮光をする事をオススメします。

高温

ウーディニウムが活発にならないように温度を28℃くらいまで上げましょう。

オートヒーターを使用していると温度を上げることが容易ではありません。
普段使いでなくてもサーモスタット付きヒーターを持っておくことをオススメします。

薬浴

使用する薬は
・グリーンFゴールド
・エルバージュエース
がオススメされています。

 

また、初期症状であればマカライトブルー系の薬でも効き目があるそうです。

「あー、これは重症寄りの初期だね」みたいに慣れた町医者の如くパッと見で判断できれば別ですが
おそらく「これってコショウ病!?どうしよう?」と思う方が大半かと思います。私もそうなります。

そのため、私の意見ですが
迷ったらグリーンFゴールド
で良いかと思います。

グリーンFゴールドを選んだのは単に見かける機会が多いからです。

塩浴

先ほどの予防でも出てきた塩浴。

治療の際は濃度を高くして0.5%の塩浴にする事が推奨されています。

遮光

薬の効果を弱めないことも理由としてありますが

もう1つの理由はウーディニウムに光を与えないことで栄養を作らせないことにもあります。

遮光の仕方は人それぞれですが、私は段ボールを上からかぶせています。
私は保温から遮光まで何でも段ボールですね笑。

水槽含む備品の処置

ウーディニウムは”しぶとい”です。

そのため、備品の殺菌処理が必要ということですね。

煮沸消毒,塩素消毒がオススメされています。
治療が終わったお魚を万全な状態で迎え入れるため、キレイな状態にしてあげるということですね。

まとめ

まとめると

・コショウ病はコショウをまぶしたような見た目の病気。最悪死に至る。

・コショウ病の原因はウーディニウムという寄生虫。
→ウーディニウムは「25℃以下」,「悪化した水質」,「体力のない生体」,「光の当たる場所」が好き。そして”しぶとい”。

・コショウ病の予防として「水温管理」,「定期的な水替え」,「塩浴」がオススメ

・コショウ病の処置は「生体の治療」と「備品の処置
→生体の治療は高温,薬浴,塩浴,遮光の4つを行おう
→備品の処置は煮沸消毒塩素消毒を行おう

という話でした。

みなさんのベタライフの一助になれれば幸いです。

以上。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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