いつの間にか目にするようになった”推し文化”。
そんな推し文化が割と間近にありますが、「推しとは何ぞや?」と思う事もしばしば。
この記事では
・結局推し文化って結局何?
・推し文化はいつ頃から生まれたものなのか
について書いて行こうと思います。
そもそも「推し」とは何なのか
推
[音]スイ(呉)(漢) [訓]おす
[学習漢字]6年
1 前の方におし出す。前に動かし進める。「推移・推進・推力」
2 人をたっとび、おし上げる。「推戴・推服」
3 用いてもらうように人を後おしする。「推挙・推奨・推薦・推挽 (すいばん) 」
4 考えをおし進める。おしはかる。「推測・推定・推理・推量・推論/邪推・類推」
(goo辞書より)
2の意味合いとして使われる”推し”。
アイドルを応援したり好きなキャラクターを指して「○○推し」なんて使われています。
推しが登場したのは2000年代後半が有力説
”推し”という言葉が主に使われ始めたのはAKBやももいろクローバーなどのアイドルが登場してきた2000年代後半が有力な説。
また、2011年にはユーキャンの流行語大賞に『推しメン』という言葉が選ばれたりと認知が深まったのはこの時期と考えても問題無さそうですね。
とは言え、この記事を読んでくれている方は歴史の勉強をしたいわけではないと思います。
「結局”推し”って何なんだよ」と気になっているところでしょう。
「推し」と「好き」の違いは...
推しについての説明してくれている方が居ました。
中でも「好き」と「推し」の違いについて説明してくれているパートがあります。
主張としては
「好き」よりも引いた感情が「推し」
です。※かなり乱暴に1行にまとめたので気になる方は上記URLから詳細を見て欲しい。
なるほどこれは分かりやすい。イメージとしては近付きたい/近付くのが「好き」,遠くで見守るのが「推し」と言った感じ。
しかしちょっと待って欲しい。
「推し文化」として大々的に取り上げられる人は前者であることが多いと思います。
そのため「推しって結局何なんだろう」とモヤモヤしている方も居るのではないでしょうか。
”推し”に定義なし
結局のところ、”推し”に厳密な定義を求めることがナンノブマイビジネスナンセンス。
”推し”という言葉そのものに明確な定義は無いと考えた方が自然でしょう。
先ほどの「好き」よりも引いた感情が「推し」と言うのもどこまで引けるか(妥協できるか)というのは個人の判断に委ねられています。
イメージ的には「好き」も「推し」も同一線上に居て、自分で「ここまでは妥協する」というラインを引いて「推し」と表現している感じ。
本人が推しだと思っていれば推し。
もっと言えば他の人が「○○さんは△△さん推しだね」と思っても推しでしょう。
推しと言われたら「とりあえずお気に入りなんだろうな」程度で考えておいた方が良いですね。
推し文化とは何か
”推し”という言葉の定義が定まっていない状態のため、推し文化というものは作られた虚像であると考えて良いでしょう。
最近目にすることが多くなったとは言え、十年以上前からアイドルの追っかけというものは存在していましたよね。
たとえ主観であってもアイドルの追っかけは”推し”と似ているもの考える方は多いと思います。
逆に言えば昔からあった文化と考える事もできる訳です。
推し文化は虚像なのか
例えば以下の画像。
「えっ!?1日に100万円も投げ銭している人がいるの!???」とギョッとするかもしれません。
しかし、よく考えて見直してみると何の意味もないランキングです。
もちろん1日に100万円を超える投げ銭なんて狂気を感じますが、「投げ銭が社会問題である」という主張に対しては不適切でしょう。
投げ銭が社会問題であるなら
・平均値や中央値で主張
・1日ではなく1か月間で集計
・ユーザーの属性や平均収入
・1ヶ月間の収入に対する投げ銭の割合
と言ったように見た方が自然ですし、納得もできます。
もちろん多額の投げ銭をする人が居るのは事実でしょう。しかしそれだけを切り取って「推し文化」というのはおかしな話です。
昔から”推し”的な行為で大金を貢いでいた方は沢山いたはずですから。
つまるところ「推し文化」というものはメディアが人の目を引くために作った虚像という、半分陰謀論みたいなことも絶対に違うとは言えないでしょう。
余談:「箱推し」は理解し難い
ここからは完全余談。
私は”推し”というものの中でも「箱推し」だけはどうにも理解がし難いという話。
箱推しとは何かというと「グループまたは作品全体が好き」というニュアンスで使われる言葉です。
「全体が好きならそれでいいんじゃない?」と思われる方も居るかもしれませんが、「どのキャラが好き?」と聞いているのに箱推しと答えられたらたまったものではありません。質問に答えろ。
もちろん、一番好きなキャラを決められない事を理解できない訳ではありません。
「なぜ全体が好きなのか」を答えられないパターンがあるため私は理解に苦しみます。
単体の「これが好き」に対しては明確な理由は無くても「こんな雰囲気が好きなのかな?」と思えるためさほど気にはなりません。
なんて思うかもしれませんが、多くのグループや作品のキャラクターは分かりやすく差別化されています。
そのため、極端に言うと「区別が付いていないの?」と思ってしまう訳です。
逆に「○○の××が好き、でも△△は□□で良いな~。決められない!」みたいな箱推しであれば大歓迎です。話していて面白いですよね。
もちろん作品の雰囲気だったりストーリーやアクションが好きな事もあると思います。
その時は”箱推し”なんて総花的な言葉を使わずに「強いて言えば○○だけど、キャラよりもストーリが好き」と言った方が円滑なコミュニケーションができると私は考えます。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!