以前、認知心理学を学びたいという記事を書きました。
本を読んでいく中で「これは役に立つな」と思った考えがあったので一つ記事にします。
内容はズバリ
です。
参考にした本は『メタ認知トレーニング 著:細谷 功』です。
それでは早速、始めていきましょう!
5W1Hとは?
私がこの言葉を聞いたのは中学英語でした。
おそらく多くの方もそうではないでしょうか?
そして、口酸っぱく言われたのは社会人になってから、という方も多いでしょう。
5W1Hは6つの英単語
・Why(なぜ)
・What(なに)
・Where(どこ)
・Who(だれ)
・When(いつ)
・How(どうやって)
を指しています。
ここまでは中学英語で学んだ事ですね。
5W1Hの使われ方
5W1Hは物事をより具体的に見たい時に使われます。
例えば「昨日、コンビニでコーヒーを買ったんだ」と言われたとしましょう。
日常のくだらない会話の1つかもしれませんが5W1Hで質問をすることでより具体的に知ることができます。
What:どんなコーヒーを買ったのか
Where:どこのコンビニに行ったのか
Who:だれとコンビニに行ったのか
When:コンビニに行ったのは昨日のいつなのか
How:コーヒーの支払いはどうやって行ったのか(現金,電子マネー)
さらに、社会人になってからは上記に加えてHow much(いくらで)というものも足されることもあるでしょう。
このように、より具体的に物事を見たい時に5W1Hが使われます。
イメージとしては5W1Hの虫眼鏡を向けて詳細に物事を見る感じ。
ここまではその辺のビジネス書や研修で学ぶことができます。
聞いたことがない方を探す方が難しいでしょう。
これからは5W1Hそのものに切り込んでいきます。
5W1Hの中で異質なものがあります。何でしょうか?
5W1Hの中で異質なものは?
もし、私が本書を読む前にこの問いを受けたら以下のどちらかで答えていました。
Howは唯一何かを繋げて別の質問ができる、How much(いくら)だけでなくHow to(どうやって)やHow many(いくつ)といった構文がそれを表している。
そして、唯一5W1Hの中で頭文字が”H”である。
質問が”何でしょうか?”と聞いています、何を指すWhatが答えでしょう。
しかし、今では胸を張って”Whyが異質である”と言えます。
Whyだけが特別な3つの理由
5W1Hの中でWhyだけが異質、そして特別。
Whyが特別な3つの理由は
・Whyだけが関係を表す
・Whyだけが抽象化できる
です。
Whyだけが繰り返すことができる
Whyだけは繰り返すことができます。
先ほどの「昨日、コンビニでコーヒーを買ったんだ」に対しWhyを繰り返してみるとこのようになります。
Why①:なぜコンビニに行ったのか?
→少年誌の立ち読みをしたくて行った。コーヒーはおまけ。
Why②:なぜ少年誌を立ち読みするのか?
→中学時代から発売日に立ち読みをする習慣だから。
Why③:なぜ発売日に行くのか?
→気になっている漫画が掲載されていて、いち早く知りたいから。
といった具合。日常会話でこんなに「なぜ?」聞かれるといい気分はしませんけどね笑
Why(なぜ)だけが繰り返すことができます。
他の5W1Hはそうは行きません、繰り返しても1~2回が限度でしょう。
また、トヨタ生産方式では失敗の原因を『なぜ、なぜ』と繰り返す「なぜなぜ分析」という分析手法を用いています。
余談ですが「なぜなぜ分析」は海外では「Why-Why Analysis」と呼ばれています。そのままですね。
Whyだけが関係を表す
Whyは5W1Hの中で唯一、関係を表しています。
正確には5W1Hに対する答えのうち、Whyのみが関係を表しています。
むしろ、他の5W1Hがピンポイントで関係を指定しているのに対してWhyだけが曖昧・ぶっきらぼうと考えた方が良いでしょう。
”なぜ?”と聞かれると腹が立ってしまうことがあるのはどれだけ丁寧な質問であってもぶっきらぼうなニュアンスが含まれていて、回答する側の負担が大きいからなのかもしれません。
Whyだけが抽象化できる
先ほど
・5W1Hの虫眼鏡を向けて詳細に物事を見ようとするイメージ。
と言いましたがWhyだけは逆で抽象化することができます。
これは「Whyだけが繰り返すことができる」という事からも見て取れます。
5W1Hが虫眼鏡で具体的に見るための道具であれば、Whyは上から抽象的に見るための足場と考えることができます。
まとめ:Whyで抽象化して、5W1Hで具体化
以上、5W1Hの中でWhyだけが特別な理由でした。
社会人であれば「より具体的に、もっと具体的に」と5W1Hで語ることを求められるため、具体的に考える事は得意かもしれませんね。
しかし、Whyを使った抽象化はからきしではないでしょうか?現に私はそうでした。
Whyを使って抽象的に考える事でより戦略的に物事を進めることができるため人生の難易度はグッと下がるはずです。
是非一緒にいかがでしょうか?
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました。