こんにちは、滝谷ハジメです。
今回はTwitterでバズっていた
TUTAYAが転売推奨している
とい話題に対して感想や思った事を書いていこうと思います。
そんなのありかよははは。 pic.twitter.com/UUdaHze2VT
— 久禮亮太 (@ryotakure) April 23, 2021
さっそく、始めて行きましょう!
この件に対する第一印象
この件を要約すると
TSUTAYAで新刊を買ってメルカリで売ってみよう
という話ですが
一番最初に浮かんだ感想は「儲からないでしょ」でした。
新刊の転売は基本儲からない
新刊とは名前の通り新しく刊行された書籍の事で言い換えればどこでも買える訳なんですね。
どこでも買えて尚且つ値引きは極小。
そのため買って売ったところでメルカリの手数料や送料を含めると利益なんて出る訳がありません。しかも新刊であればその後に競合で売る人も増えるため見込んでいた利益すら取れない可能性も高まります。
例えばゴールデンカムイの最新刊(26巻)を参考に見て行きます。
(ゴールデンカムイを題材にしたのはたまたま何かの広告で見たから。)
価格は税込みで594円。
メルカリの相場を見て見ましょう。
500円くらいが相場ですね。500円で売れたとして話を進めます。
その時、メルカリの手数料は売上の10%のため50円。
さらに送料で170円かかったとすると
手元に残るのは280円、売上の半分になってしまいました。
そして書籍を594円で購入すると314円のマイナスです。
追加でTポイントやメルペイのポイントなどが付くようですがこの赤字をひっくり返すのは不可能。
500円で売れているのは意外でしたが、利益はまず出ません。
リセール目的では多少アリ?
例えばiPhoneはリセールの価格が高いです。
そのためiPhoneユーザーは新しく端末を買い替えたときに今まで使っていた端末を売って頭金に充てたりします。
本も同じ?と思いましたが本とiPhoneは別物です。
欲しいと思って衝動買いをしても然程致命的になりません。
気になった本が読み終わった後に売れたら嬉しいですよね。
しかし、これを新刊でやるのは微妙。
BOOKOFFで気になった本を買ってきて売った方がまだ安上がりに知識欲を満たせます。
BOOKOFFせどりについてはコチラ。今では衰退した手法の1つです。
感想に対する感想
この件に対して感想を述べる方が多く、その中でも気になったものに対し更に感想を述べます。
ネットの感想抜粋
・メルカリに魂を売った
・本への冒涜
・印税が入らないから中古市場が衰退する
・自分の足を食べる蛸
・将来の切り売り
といった感じ。なかでも
本屋が本を殺しにかかるとはな
ってよく考えたら、日本のほとんどの企業は従業員の給料上げずに設備投資もせずに内需を絶滅させたんだった、ある意味由緒正しいんやね
という一文は印象深かった。
TSUTAYAもなりふり構ってられない
TSUTAYAも商売ですからね。
また、フランチャイズ店のため、店舗ごとに経営状況は異なるようです。
調べてみたところツタヤ全体は2020年は巣ごもり需要で一時的に伸びた様です。
そのため、体力のある今の内に何とかして次の手をといった感じでしょうか。
中古市場への視線に対する違和感
メルカリ憎しで言葉を吐く人が多い印象。
皆さんの近所に最も身近な中古市場、BOOKOFFがあるはずなのに...?
確かに本屋が中古屋を名指しで広告を出すのはどこか抵抗があるのは理解できます。
「君たちそんな関係じゃないでしょ!」みたいな。
しかし、それを槍玉にあげて市場の衰退を叫ぶのはどこかお角違いに感じます。
パチンコ屋さんの店員が「換金所はコチラです。」と言ったことを責め立て、三店方式については見て見ぬフリをするようなイメージ。
とは言え中古市場があるため新品の市場に影響があることは事実。
ゲーム市場はつい最近まで中古市場に困っていたようですし。
自分の足を食べるお家芸
印象深かった感想をもう一度。
本屋が本を殺しにかかるとはな
ってよく考えたら、日本のほとんどの企業は従業員の給料上げずに設備投資もせずに内需を絶滅させたんだった、ある意味由緒正しいんやね
この一文を見たときに頭に浮かんだのは動画「30分で判る経済の仕組み」より
あなたの支出は誰かの所得です。
という言葉だった。
ここから一気に話が飛びます。
(余談)経済の仕組みから見ると”貯金”って良くないのでは?
貯金をする理由は理解できますよね?
私も貯金に精を出しています。
しかし、私の支出が誰かの所得であることを考えると
全ての人が貯金をしたら経済なんて立ち行かない。
貯金をしようと思う人が増えるほどにデフレに移行し、デフレになればなるほど貯金額以上の価値を得ることが出来る。
これは戯れ言。答えはありません。
私は貯金をしますよ。
「30分で判る経済の仕組み」にはクレジットという要素を紹介しているためこれも関わってくるのかな...?
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!