冬場にプリンターが動かなくなってしまいました。
プリンターは寒さに弱いらしく、対策が必要という事が判明。
もっと早く知っておきたかったですが、今が一番古い未来、これからは手が打てるので良しとしましょう。
折角調べたので1つ記事にしてみました。
・どれくらいの温度から危ないのか
・なぜ寒いと動かないのか
・寒さ対策をどうやったら良いか
をこの記事では解説していこうと思います。
もし、「プリンター 寒い 動かない」とかで調べずにこの記事にアクセスしている場合は幸運。生活の知識が1つ増えたと思って読み進めてもらえたらと思います。
プリンターが動かなくなるのは●℃から
プリンターが動かなる気温はピタッと決まっている物ではありませんが、多くの場合10℃~5℃を下回るとプリンターは動かないと言われています。
とは言え、室温計を置いている方でなければ室温がどれくらいなのか分からないですよね?
家の広さと防音の具合によって変わりますが、気温に5℃から15℃プラスしたものが室温(※)と考えて良さそうです。
つまり、気温が5℃~‐10℃の時はプリンターに異常が起こる可能性があると言えます。
簡単な話、外気がマイナスだとプリンターが使えなくなる可能性が高いという事ですね。
ちなみに、私の部屋の室温は氷点下でした。気温では無く室温が氷点下。そりゃプリンターも動きません。
補足
読み飛ばしてOK。『気温に5℃から15℃プラスしたものが室温』の補足です。
岐阜県立森林文化アカデミーの実験結果を見てみると外気温との差は5℃~10℃という事が分かります。(目分量では7.5℃かな)
次にクレバリーホームの実験結果より外気温との差は13.2℃でした。
だからレンジを目いっぱい取って5℃から15℃。めちゃくちゃ広くて使い物にならない数値だけど無いよりはマシ。
寒冷地仕様のプリンターは無い
調べてみたところ、寒冷地仕様のプリンターはありませんでした。
昔はRicohが保温ヒーター付きのプリンターを販売していたみたいですが今は無いようです。
これは残念。
寒いときにプリンターが動かなくなる要因
寒いときにプリンターが動かなくなる要因は2つ
・インクへの影響
・本体への影響
それぞれ解説していきます。
寒いとインクは凍る・・・?
「そりゃ寒いからね。インクも凍るよ。」なんて言われても半分は理解できるけど半分は理解できません。
理解できる部分は「インクも液体」という事。
例えば日本酒は0℃では凍りませんが-18℃なら凍ります。理科の授業ではありませんが、液体は冷えると固体になってしまうのです。
ウィスキーの水割りを、ちょっと風呂入ってる間だけ冷凍庫に入れてみようと思って忘れてると、パンチパーマみたいになるので気をつけたほうが良い。
でもなんでこんな凍り方するんだろ🤔?? pic.twitter.com/nqgNmkYIRB
— 菊約(きくや) (@kiku000084) June 28, 2021
これはちょっと前にバズってた凍ったウイスキー。
理解できない部分としては「インクが5~10℃で凍るのか?」という疑問。
一応工業用プリンターメーカーMimakiでは‐4℃で長時間放置すると凍ると言われています。
確かに凍ることは凍るようですが、少なくとも5℃よりも低い温度。
情報としては少ないですが、寒さで変質してしまうという説も見かけました。
イメージ的には冬を迎えたのオリーブオイルみたいな感じ。
出典:OilliO
寒さが与える本体への影響も甚大
寒さにより本体側にもダメージが行きます。
1つは潤滑液への影響。
なんて思う方も居るかもしれません。少なくとも私はそう思っていました。
しかし、温度が潤滑液の性能に与える影響は大きい。
上記の資料は20℃~100℃程度の実験結果ですが、性能が全く異なりますよね。あまりにも寒いとメーカーが予想した動きをしてくれない可能性も十分に考えられる訳です。
また、次には結露。
結露は湿った空気が冷える事で空気中に居られなくなった水分が水に戻る現象ですね。
簡単な話、プリンターの中に水が入ってしまう訳ですから良い訳がありませんよね。
寒くてプリンターが動かない時は
寒くてプリンターが動かない時にできる事はかなり少ない。
最も有効なのはエアコンで室温丸ごと温める方法。
この方法の欠点は温まりきるまで時間がかかるということ。部屋が温まりきるまで数時間はかかりますからね。
例えば仕事から帰ってきてプリンターが動かない場合は最悪寝る前までエアコンで温め続ければ何とかなるでしょう。
それでも動かなかったら最終手段のコンビニプリントです。
ドライヤーがNGの理由
もっとも身近で簡単に温風を出せる装置としてドライヤーが頭に浮かぶ方も居るかもしれません。
しかし、プリンターにドライヤーはNGとされています。
・局所的に温まりパーツが溶けるor変形してしまう
・部分的に温まった個所に結露が生じてしまう
といった理由からNGという話。地道にエアコンで適温を作ってあげる必要があります。
実のところ完璧な予防は難しい
次に考える事は予防ですよね。
室温を5℃~10℃以上に保てば良いと言ってしまえば簡単ですが、絶対に防止するための手段は以下の通り。
・1日中エアコンを付ける
・室温が5℃から10℃を下回らないような暖かい場所に引っ越す
そう、完璧に予防する方法はどれも非現実的です。
そのため、「やるだけやってダメなら仕方ない」という方法しかありません。
具体的に挙げると
・室温が下がりにくいように窓にプチプチを貼る
・プリンターを置く場所を工夫する
・プリンターにカバーや毛布などを掛ける
と言ったところ。
中でも室温を下げないために窓にプチプチを貼るのは暖房にかかる光熱費も削減できるため採用するのは十分にアリですよね。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!