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【ガンプラ転売】明るみになった”転売問屋”の存在と問題点【黒幕】

「ガンプラ転売の黒幕が発覚」みたいな名目で”転売問屋”なるものが話題を呼んでいます。

転売問屋の存在を知ったときは目から鱗。

「そういう手もあるのか~」と感心しつつ、「この件は何が問題になるのだろうか?」と考えてしまいました。

この記事では

・転売問屋って何?
・転売問屋は何が問題になりそう?

という疑問を解決できるように書きました。

最後まで読んで頂けたらと思います。

転売問屋とは何か?

転売問屋、文字通り問屋が転売をすることです。

通常であれば

メーカー

問屋

小売店

消費者

といった商流ですが、今回の転売問屋の商流は

メーカー

問屋

消費者

となっています。

問屋が転売?それって普通じゃない?

なんて思った方は中々賢い。問屋業そのものは規模の大きな転売と言っても良いでしょう。

Twitterで話題になっていた

転売問屋の件はTwitterで話題になっていました。

まとめサイトだったらコチラが分かりやすい。

超簡単に大雑把にまとめると

問屋が小売店に卸さずに自分で売ってた

という内容。

個人の転売ヤーよりもずっと強い

昔書いた記事では「ガンプラせどりはオススメできない」という紹介しました。

理由としては以下の通り。

・単価が安い
・安定がしにくく立て積みが難しい
・サイズが大きく輸送費がかかる

というものでした。

しかし、転売問屋であればメーカーの卸値で買える訳ですから単価の安さが気にならない程の利益が出る上、メーカー仕入れで沢山仕入れる訳ですから立て積みも容易な訳です。

さらに、メーカーの卸値で仕入れている訳ですから個人の転売ヤーと価格競争になったとしても値下げ幅を持たせることができる転売問屋の方が有利でしょう。

転売問屋の問題点をそれぞれの視点で解説

転売問屋の問題点を以下の4つの視点から見ていこうと思います。

・消費者
・小売店
・問屋
・メーカー

消費者は不利益をほぼ被らない

実はこの件、消費者は不利益をほとんど被りません

なぜなら市場に流通している物の量は変わらないから。

よく転売は「商流をせき止める」なんて言われますが、この件ではむしろ逆。小売店を挟まないためむしろ高速化していると言っても過言ではありません。

結局、商品を市場に流通させなければ転売問屋にお金は入って来ないため、絶対に出回る訳です。

もし消費者が被る不利益があるとするなら、普段買っている小売店で買えないという点くらいでしょう。

 

むしろ、元々かかっていた小売店の利益分安くできる可能性があるという点では消費者にはメリットと言っても過言ではありません。

高すぎ!小売店が無い分安くできるだろ!

というクレームは筋が通っている(もちろん、相手が転売問屋か否か分かっている上ではあるが)

本来の意味の「中抜き(仲介業者を無くし、価格を下げる)」をした分の利益は買い手・売り手の両者で受け取るべきである。

一方だけが絶対に得をする状況は決して長続きしない。

「何ぃ~儲けてるだと~けしからん!」と嫌儲的に怒るのではなく「なに利益独り占めしてんねん。俺にもよこせ」と考えた方がよっぽど健全な思考だと私は思う。

小売店は損失を受ける

転売問屋の存在により小売店は損失を受けます。

そりゃそうですよね。商品が仕入れられないとなると損失に他なりません。

問屋で仕入れさせてくれなかった分は単純に機会損失。

また、「このお店なら品ぞろえは確かだ」と思ってくれる消費者を逃す可能性もあるため、転売問屋の存在は小売店にとってはたまったものでは無いでしょう。

問屋から見ると...

問屋から見ると確かに利益は出るでしょう。今まで小売店が得ていた利益を得られる訳ですからね。

しかし、長い間これが続くのかというと怪しいところ。

なぜなら先ほど割を食っていた小売店が居るから。小売店からすれば商品を仕入れさせてくれない問屋など問屋ではありません。

例えるなら商品を売ってくれないコンビニ

「あ、すみませんその商品はネットでしか売れないので...」なんて言われるようなお店は誰も使いませんよね?

同じ様に「商品を仕入れさせてくれない問屋」も使われなくなってしまう可能性は非常に高い。

問屋的にはこのようなリスクが生じています。

果たして今後どのような展開になるのだろうかと注目すべき点だと私は思います。

メーカーの意向はどちらだろうか?

問屋はそう簡単になれるものでは無い事は皆承知だと思います。もしなれるなら私が問屋になって転売している。

問屋はメーカーから商品を仕入れているため、メーカーから「あなたには売りません」と言われてしまうと一巻の終わりと言っても過言ではありません。

そして、メーカーたるバンダイがこの件についてどのように考えるのかは一見の価値があります。

Youtuberの有楽社店長の談からも分かるようにバンダイは「誰にでも商品が行きわたるように」という理念の元、転売に厳しいよう。

そして、この件は肯定的・否定的どちらにも捉える事ができます。

・問屋は販路を広げ、裾野の広い商売ができるようになった
・問屋は卸すべきところに卸さず、商流を滞らせた

どちらの解釈であっても決して間違いでは無いでしょう。

バンダイとの契約がどのようになっているのかは知りませんが、本来問屋が誰に売ろうと自由なはずです。そしてこの件でバンダイがどのような対応をするのかも自由。

果たしてバンダイはこの件に対してどのように動くのか、さらに続報があるのかを見ていきたいと思います。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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