キャッシュレス決済が登場してから結構な時間が経ちました。
クレジットカード,QRコード決済,電子マネー等、様々なキャッシュレス決済の方法がありますよね。ポイントがついてお得だったりアプリと紐付けをして家計簿を簡単に付けられるメリットは皆さんご存じかと思います。
キャッシュレス決済は便利です。その認識をしたうえで私はキャッシュレス決済至上主義に対して警鐘を鳴らしたくてこの記事を書こうと思い立ちました。
それでは、初めて行きましょう!
始めに:なぜキャッシュレス決済が可能なのか
まず始めになぜキャッシュレス決済が可能なのかという事を知る必要があります。
「なぜキャッシュレス決済が可能なのか」なんて突拍子もない問いかもしれませんね。カード会社があってサーバーを立てて管理して…と考えるかもしれません。
恐らくほとんどの方は、カード会社に利用料を支払っていませんよね?
つまりは「あなたがキャッシュレス決済をする事で誰が得をするのか」という事に対して理解が必要と言っても過言では無いでしょう。
カード・QRコード決済を提供する会社の利益は店舗負担
カードやQRコード決済などを提供する会社はキャッシュレス決済をした店舗から得る手数料を利益としています。
この手数料の割合は業種ごとに異なり
と定められています。また、水商売では10%の手数料と設定されていることもあります。
「あの店でカード使うと10%上乗せされるんだよな」という話を聞いたことがある方も居るのではないでしょうか?(カードの協定違反ではありますが、たまにあります。)
また、最近ではPeyPeyが手数料を取る事を宣言したことがニュースになっていましたね。
https://www.asahi.com/articles/ASP8M64KCP8MULFA011.html#:~:text=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E6%B1%BA%E6%B8%88%E5%A4%A7%E6%89%8B%E3%81%AEPayPay,%E3%83%BB60%25%E3%82%92%E5%BE%B4%E5%8F%8E%E3%81%99%E3%82%8B%E3%80%82
むしろ今まで無料でサービスを使えていたことに驚くかもしれませんね。
そう、基本的にキャッシュレス決済を使用することでお店が損する仕組みなんですね。
カード会社には究極の利益”リボ払い”が存在する
今更リボ払いの話をしても驚きませんよね。
この写真1枚ですべて理解できるかと思います。私の中でコラであってほしい画像第一位です。
このリボ払い、どこの会社が提供しているのかというとカードを提供している会社です。
「今月のカード支払いが足りない」というとき、救いの糸のごとくリボ払いを提案してくる訳なんですね。
また、カードを作る際にリボ払いをするように最初からチェックがついている罠も仕掛けられていることもあります。
逆を言えばリボ払いをしてくれる人が居るおかげでキャッシュレス決済ができると言っても過言ではないでしょう。
リボ払いではありませんが最近では「メルペイがヤバい」という話もありました。メルペイについての記事も書いているため良かったら読んでみてください。
キャッシュレス決済至上主義の3つの弊害
私の思うキャッシュレス決済至上主義における弊害は以下の3つです。
・管理をしないと何も見えない
・お得なお店を逃してしまうリスクがある
キャッシュレス決済は便利です。しかし、上記3つのリスクについて考えて使うべきだと私は思います。
リボ払いに陥るリスク
先ほど登場したリボ払いです。
カード払いをずっとしている方であればおそらくリボ払いの怖さや危険性を知っていると思うため特にいう事は無いでしょう。
言うなれば金融の初見殺しですね。
しかし、最近では「リボ払いの名前の印象が悪いから名前を変えよう」という動きがあります。
どのように支払いをするのか良く確認する必要がある訳ですね。とはいえ一度リボ払いがどんなものか理解しておけばそうそう引っかからないでしょう。
キャッシュレス決済は管理しなければ何も見えない
キャッシュレス決済はスマホ1つあれば今月の支払額や何に使用したかを見ることができます。
これはとても便利なことですよね?
しかし、これはあくまで「管理できる」だけであって管理するかどうかはその人次第です。
「カードを使っているけどまあ多分これくらいかな」みたいなどんぶり勘定をしていると不本意な出費があったり把握漏れが生じてきます。そして支払い額が想像よりも多くなるとリボ払いへの道が見えてきます。
現金主義者の主張に「現金の方が管理や把握がしやすい」というものがあります。
一目見たときは理解できませんでしたが今では納得できます。
なぜなら現金なら財布を開けばいくら持っているのかを確認できます。その上、支払いの際に必ず財布を開くためほぼ常に「いくら持っているか」を把握できるという理屈です。
対してキャッシュレスは支払いの際の情報はかなり少ないですよね。むしろそのスマートさがキャッシュレス決済の利点と言っても良いほどです。
「スマホで管理できる」ものを適当に使ってしまうと逆に現金より不便という話。
せっかく管理しやすくしてくれています。月々の明細や用途を確認するのもそこまで手間ではありません。自分のことをズボラと思う方でも確認しておきましょう。
お得なお店を見逃してしまうリスク
先ほど紹介した通り、キャッシュレス決済の費用はお店が持ってくれています。
言い換えるとキャッシュレス決済を使えないお店はキャッシュレス決済を使えるお店より利益を出しやすいです。
キャッシュレス決済の有無だけを比較するならそうですよね?
ただ、「キャッシュレス決済を使用しないことで潜在顧客を約30%逃している」という話もあります。
参考:NTTdocomo
この統計は家計簿アプリを使っている人へのアンケート結果のため信憑性の程は微妙。家計簿アプリを使っている方であればそのようなリテラシーが高い傾向にあってもおかしい話ではありません。
とは言え、同じ売上を持っていたとした場合、キャッシュレス決済の導入有無で数%も利益率が変わることは事実です。
もちろん、キャッシュレス決済を使わないことで得た利益を私たち顧客へ還元してくれるかは別問題ですが。
そして、キャッシュレス決済をしない代わりに商品を安くしてくれているお店があることも事実です。
串カツ田中とかそうですよね。おいしくて安いですがカード決済は使えません。
https://kushi-tanaka.com/contact-customer/
また、キャッシュレス決済の使用有無により料金を変える店舗も存在しています。
クレカ手数料上乗せはカード会社の規約違反なので、説明を聞いたらその場でカード裏に記載の連絡先に連絡しましょう。おそらくその前に取り下げる店が多いですが、通報すると被害者が増えません。請求については基本的にはその場で拒否。拒否が難しければ、上乗せがわかる資料は確保しましょう。
— レモミル (@Lemon_and_Milk) December 22, 2019
対処法はありますがそんなごたごたを引き受けるのもバカらしいのではないでしょうか。
「カードしか使わない」という方は”お得”を逃してしまったり”意外な不利益”を受ける可能性があるという事ですね。
とは言え私自身もカード払いは使用しています。
ただ、現金支払いにもメリットがあると理解しておいた方が良いのでは?と私は思います。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!