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【ただ貯めるはNG】FIREに必要な金額を計算してみよう

最近巷でFIREと言う言葉をよく聞くようになりましたね。

去年くらいはネットの上でしか見ることのなかったこの言葉、リアルの友人からも何度か聞くようになり、1つ発見があったので記事にしようかなと思います。

その1つの発見とは”いくら貯めればFIREできるのかがFIREしたい本人は分かっていない”という事でした。

ではいくら貯めれば良いのかという疑問に答えれるようにこの記事を作りました。

最後まで読んでいただければと思います。

はじめに:FIREとは?

FIREについてザックリ解説。
『そんなの知ってるよ』って方は次の大見出しまで飛ばしてください。

FIREはFire(炎)という意味ではなく4つの英単語の頭文字をとってFIREと呼ばれています。その4つの英単語は

Financial:経済的,金融的
Independence:独立,自立
Retire:引退,リタイア
Early:早い,早く

です。

つまりは経済的に自立して早く引退するという事を指していますね。

さらに具体的に言うと株などの資産を持ち、その資産の価値の上昇分で生活するというスタイルを指します。

資産の価値の上昇分で生活をするため元本(もともと貯めてたお金)は減りません。さながら金融の永久機関ではないか。

詳しくは本だったりYoutube,Googleで調べてみると様々な媒体で語られています。

動画はリベ大が分かりやすい&とっつきやすいためオススメです。

FIREにいくら必要なのか

『じゃあFIREにいくら必要なんだよ!』という疑問、晴らさせて頂きます。

ズバリ、FIREには7027.5万円必要です。
と言うのは嘘で個人個人で異なります。

むしろスパッと数字だけ言われても「本当かぁ~?どうやって計算したんだ?毎月いくら貯めればいいんだ?」と思いますよね。

そのため

・計算の前準備&前提
・必要額を計算するために必要なもの
・必要額を計算(例)
・必要額を貯めるための計算

という4つのステップで解説していきます。

計算の前準備&前提

まずはじめに前提からお話していきましょう。

大前提として金融資産の年利は4%とされています。

有名なS&P500が年間利率約9%と考えると意外と抑え目かもしれませんがまともな金融商品の年率を考えると4%で妥当かと。

そして不変という事で暴落は考慮されていません。なんで?と聞かれても暴落は誰にも予想できないから。予想できれば空売りしてFIREとか要らないレベルで儲かるでしょう。

年利4%という大前提により年間支出の25倍以上の資産を用意することができればFIREが達成されるという訳です。

式にすると

配当金=年間支出×25×0.04=年間支出

です。

 

前提おさらい
・年利は4%
・年間支出の25倍の金額を貯める事でFIREが達成できる

必要額を計算するために必要なこと

「お、年間支出の25倍ね。数字にするとヤバいな」なんて考えた方、ちょっと待ってください。

恐らく今の生活を続けたくて今の所得で計算していないでしょうか?

あくまで年間支出で計算をしましょう。手取りが25万円で貯蓄に5万入れて残りの20万で生活している場合、20万円の25倍である5,000万円がFIREに必要な金額になります。

また、予備資金も追加して考える方も多いです。まとまった金額が必要になると困りますからね。日本の平均年収である300万円を追加で見ている方が多い印象。

さらに、日本では資産運用で税金を取られるため税金面でも考慮が必要になります。株式の配当もしくは売却には20.315%の税金が引かれてしまいます。

重要なところをまとめると

まとめ
・必要な年間”支出”の25倍で計算する
・予備資金を追加で検討する
・税金がかかることを配慮する(株式の配当もしくは売却では20.315%)

実際に計算してみよう

実際の計算には以下の式を用います。

FIREに必要な額=年間支出×25×1.3+予備資金

急に出てきた1.3の数字は税金20.315%を考慮した係数です。

テストケース①:新卒くらいの手取りレベル

日本の22歳の年収中央値が250万円。そこから税金を引かれて手取り207万円で計算。

https://doda.jp/guide/heikin/2012/age/data.html

条件は以下の通りになります。

・年間支出:207万円
・予備資金:300万円

計算結果は7027.5万円。

テストケース②:あっちゃんヤバいよ年90万円

中田敦彦氏の動画『年収90万円で東京ハッピーライフ』から年間90万円を年間支出とします。

ちなみに動画は面白い。しかしその暮らしであるならわざわざ東京で住む必要もないというツッコミを入れてしまいそうになるが・・・

条件は以下の通りになります。

・年間支出:90万円
・予備資金:300万円

計算結果は3225万円。

年間支出を90万円想定にしても余裕で1000万を超えてくることが分かりますね。

つまり「FIREは費用が少なくて済む」というのはあくまでお金持ち基準の話であって庶民には訳が違うのです。

必要額を貯めるための計算が必要

さてやってまいりました。くそったれな現実に向き合うときです。

正直ここが一番つらいでしょう。
しかし、ここに目を背けて『とりあえず貯金はしてる』レベルではFIREなんて無理無理無理のカタツムリ。

先ほどのテストケース①で新卒レベルの手取りを目指して7027.5万円を貯める事を想定して話を進めます。

さらっと書いていますが7027.5万円はかなりの大金であります。

普通の貯金をした場合、以下の期間がかかります。

月の貯金額 必要な期間
5千円 1171年
1万円 585年
2万円 292年
5万円 117年
10万円 58年
20万円 29年

もはや月10万円以下の貯金額ではギャグですね。

「投資をすれば複利があるじゃないか!」という声が聞こえてきましたね。複利込みで計算してみましょう。

複利ありで計算しても・・・

複利ありで計算した結果が以下の通り。

月の貯金額 必要な期間(複利なし) 必要な期間(複利あり)
5千円 1171年 97年
1万円 585年 81年
2万円 292年 64年
5万円 117年 44年
10万円 58年 31年
20万円 29年 20年

確かにめちゃくちゃ短縮されました。特に5000円なんて10倍以上の圧縮率。

グラフにするとこんな感じです。

それでも時間がかかることは間違いないでしょう。

複利そのものはすごい発明であることは間違いないです。しかし、複利を過信して盲目になることは決して良い事ではありません。

これについては副業初心者に投資をオススメしない理由という記事で書いているので良かったら読んでみてください。

おまけ

FIREをアテにして貯蓄をすることは悪い事ではないですが盲目に『貯めれば何とかなる』という思考は良くないと思い一つ記事を書きました。

もしFIREをしたいのであれば今ある収入を切り崩して貯蓄に回すよりも収入を増やして貯蓄額を増やす方が賢明な判断なのではないでしょうか?

働きたくないからFIREをしたい、FIREをするためには働いた方が早いという
怠惰を求めて勤勉に行き着くという言葉に他ならないかもしれませんね。

『怠惰を求めて勤勉に行き着く』というセリフは漫画:哲也~雀聖と呼ばれた男~に登場する房州さんという師匠ポジションのキャラクターのセリフです。

セリフは動画の16:26くらいから。

麻雀のイカサマをする腕を磨いた彼のセリフであり

働きたくない(怠惰)
だから麻雀でイカサマをしてお金を儲けよう
しかし、イカサマするためには腕を磨かなければならない(勤勉)

やることとやらないことをハッキリと分ける選択と集中ともとらえる事ができますね。

漫画も面白いので興味があったら読んでみてください。

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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