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【神エクセル】「やめろ」と言われるエクセル方眼紙の光と影【悪魔信仰】

皆さんは「神エクセル」というものをご存じでしょうか?

普段仕事でエクセルに触れる方であれば知っている方も多いと思います。

何かと「悪魔の作ったもの」,「むしろ悪魔そのもの」と悪役扱いされる神エクセルですが、私は神エクセル肯定派です。言い換えるなら悪魔信仰者

この記事では

・神エクセルって何?
・神エクセルでよく言われる問題点
・神エクセルの問題点に対する私なりの考え

を紹介していきます。

神エクセルとは?

神エクセルとは「紙に出す(印刷する)ことを目的に作られたエクセル」を指して使われます。

紙から神に変換して「神エクセル」と呼ばれ始めましたようです。

印刷するだけなら普通のエクセルだって印刷しない?

そう思う方も居るかもしれませんね。

しかし、印刷するだけのファイルは神エクセルと呼ばれません。

セルを方眼紙のように小さくして作ったものが神エクセルと呼ばれています。

上記のものはまさに神エクセルと言っても良いでしょう。

「神エクセルと方眼紙エクセルは違う」という意見もありますが区別することはかなり困難。

私はブログの運営報告用とかの私用で使うものであれば印刷もしないため何も弄っていませんが、仕事で使うものはほぼすべて神エクセルにしています。

神エクセルでよく言われる問題点

神エクセルでよく言われる問題点は以下の通り。

・データの再利用ができない
・オブジェクトがヤバい
・列や行の修正が大変
・関数がズレる
・生産性が落ちる
・レイアウトが崩れる
・ITリテラシーが低く思われる

それぞれ普通に解説していてもそこまで面白いものでは無い。

そのためこの記事では神エクセルの良い面と悪い面という切り口から上記を解説していこうと思います。

悪魔信仰の光と影と言い換えても良いですね。

悪魔(神エクセル)を崇めるには光(ご利益)と影(損失)がつきものなのだ。

神エクセルの影の側面

神エクセルの問題点のうち、以下は神エクセルの影(損失)だと私は考えます。

・オブジェクトがヤバい
・関数がズレる
・レイアウトが崩れる

オブジェクトがヤバいのはガチ

オブジェクトとは図形や画像のことを指します。

特にヤバいのは図形ですね。

出典:東雲鷹巣城

例えばこんな感じの「図形を動かすだけで文字を打ち込む必要も無く簡単にYES/NOが言える」みたいなモノ単体であればそこまで大きな問題は無いでしょう。(集計するデータであれば話は別だが。)

大きな問題になるのは「なぜかこのセル群を丸々同じところからコピーして使う時」です。

例えば入力し終わったフォームを白紙にするために横着して(横着とも言えないが)白紙のシートを丸々コピーして貼り付けた時に

オブジェクトがダブります。

上記のように選ぶようなオブジェクトであれば移動したときに「おい、丸が2個あるぞ!」と気付くことができますが、普段動かさないオブジェクトでコレをやられたら最悪。オブジェクトが重複しまくります。

オブジェクトが重複することでデータ容量が増えるたり謎エラーを吐くようになります。

ここまで来てしまうと悲劇を通り越して喜劇ですね。

関数は神エクセルとの相性悪

神エクセルはあくまで紙に印刷する目的で作られています。

そのため、見た目をしょっちゅう変更する可能性があります。

そして、見た目を変えると中に居た関数のほとんどが影響を受けるでしょう。

さらに最悪の場合は作った人が自分じゃないパターン。いわゆる秘伝のエクセルを使っている時。

エクセルに理解の無い上司から「ここもうちょっと下にズラして○○と入れたいんだよね」なんて言われて中身を全部ひっくり返すことが予見できたらその場で「やめろーーーーー!!!」と叫びたくなりますよね。

自分で作ったものならまだ中身の理解ができている分まだ「ちょっと面倒だな」程度で済みますが、他人が作ったものをイチから解読するには骨の折れる事でしょう。

せっかく設定していた関数がズレてしまうのは神エクセルの性。諦める他ありません。

神エクセルは悪魔。悪魔信仰に痛みは付き物。

レイアウトが崩れるのは神エクセルが悪魔であることの証明

神エクセル、印刷するときになぜかズレることがあります。

おっかしいなぁ、私のPCでは上手くいったのに...

とか

このエクセル印刷範囲ちぎれてる・・・

なんて経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

印刷する目的で作ったはずの神エクセルのはずが、印刷が上手くいかないのは神エクセルが悪魔であることの証明に他なりません。

ちなみに、私は神エクセルを印刷するときは印刷範囲をシート全体で印刷しているためちぎれることはありません。(1シートに2枚とかの構成だったら印刷範囲を再設定させる)

しかし、ひと手間かかるのはクソ。

さらに言うと困りはしないが微妙な余白が出てきて気持ちが悪い。

神エクセルの光の側面

じゃあなんでそんなクソみたいな悪魔を信仰しているんだ

なんて思うかもしれませんね。悪魔たり得る神エクセルの光の側面に目を向けてみましょう。

以下の神エクセルの問題点を光の側面から照らしてみます。

・データの再利用ができない
・列や行の修正が大変
・生産性が落ちる
・レイアウトが崩れる
・ITリテラシーが低く思われる

データの再利用と神エクセルは別問題

「神エクセルを使うとデータの再利用ができなくなる」という主張があります。

そもそもデータの再利用とはどんな事を指すのかと言うと、本来のエクセルの使い方のようにデータを整列させ、集計に用いる形にする事を指します。

例えばコチラの記事では神エクセルのデータの再利用について指摘をしています。

一見正しいように、もとい神エクセル殺しを企む異教徒に見えますね。

 

しかし、よく読んでいると何の解決にもなっていなくて「データは再利用できるようにVlookupで飛ばしましょう」という事を言っている。

ただ、データを整列させるために飛ばしてあげる事は神エクセルからでも可能である。

そう、神エクセルとデータの再利用性は別問題です。
この記事を書いたのはアンチ神エクセルに見せかけた神エクセル派のスパイか?

むしろ「データの再利用をするために神エクセルをやめろ!」という人は整列したデータで取引をしているのだろうかという疑問も浮かぶ。

もし本当に整列したデータでのやり取りができているなら、それはそれでうらやましい。しかし多くの方はそうはいかない。もちろん私も。

だから神エクセルが悪魔と言われても信仰せざるを得ない。

列や行の修正は大変だが対案なし

行や列の修正が大変なのはガチ。特に結合したセルの逃げ場を作ってあげるときとかは最悪ですね。

「パズルか!?」とツッコミを入れたくなるほどです。

しかし、その手間を加味しても他の選択肢が無い事がこの問題の本質だと私は思います。

もっと良いソフトがあればそれが主流になってもおかしくないですよね。

さらに言えば自分だけが乗り換えるのはほぼ無理。社会全体が一気に変わるようにならないとこの問題は解決されないのではと思ってしまう。

例えば「生産性が上がるんだ」と違う形式のソフトを使う場合、PDFに書くだけでデータのやり取りを挟まないのであれば良いですが、他者と合わせるときにトラブルになったらせっかくの生産性も形無し。

祈る神はもはや悪魔しか居なかったというのが本音。

生産性が落ちるは本当なのか

そもそも生産性とは何なのか。

一旦、手間をかけずに成果を出すと考えます。いわばコスパ的な考えが多くの方が納得してもらえるでしょう。

確かに先ほどのオブジェクトの件は生産性が落ちますよね。要らないオブジェクトを消したり無駄な容量を抱えるのは決して生産性が良いとは言いません。

しかし、仮に神エクセルを撤廃し成果が出るようになったとき。その対価に何を払う事になるのでしょうか。

ひどい場合ではWordで文章を作ってから手書きで追記するなんて神エクセルをさらに上回るようなパターンも出てくると私は考える。

それに神エクセル撤廃のためのコストを経営者が支払ってくれるのだろうかと言われると疑問も浮かぶ。

「今それなりに回ってるんだから今まで通りやれ」と言われてしまうのが関の山だろう。(もちろん「少しでも良くなるならやろう」という人の元で働きたいのはもちろんだが...)

結論、悪魔を討つための犠牲が悪魔に捧げる生贄よりも多くなるようでは本末転倒。人類は神エクセルの奴隷なのだろう。

ITリテラシーが低く思われる

ITリテラシーが高い人はどんな風にしているのだろうかという疑問はさておき。

神エクセル=ITリテラシーが低い事自体にはそこまで疑問は持っていません。いや、正確に言えば神エクセルの作りで担当者レベルの要領が分かると言い換えた方が良いかもしれませんね。

ITリテラシーが低いと思われる事自体は大半の人にとってはどうでも良い事でしょう。恐らくは見栄っ張りの経営者やインテリぶりたい人に向けたセールストークと私は思っています。

それでも私はこの事態を逆に考えるべきと思っています。

エクセルシート1つで担当者レベルで実力が把握できるのはそれはそれで素晴らしい事なのではないだろうか?

実際にトラブルがあってから困るより、小さなことから「ちょっとヤバいかも」と思えた方が準備ができる。

ガチでヤバいと思う神エクセル3選

以上が神エクセルの光と闇でした。

次はガチでヤバいと思う神エクセルを3つ紹介していこうと思います。

ピクセル数が少なすぎる神エクセル

行列問わずピクセルが極端に狭い神エクセルはヤバい。

私は1文字程度(24~27ピクセル)が下限だと私は思っています。

それを下回ると以下のデメリットがあります。

・修正の手間が増える
・文字が見切れるため不要な文字を消し忘れる

さらに、謎に関数とか仕込まれていると発狂モノですね。

ピクセル数を減らせば綿密に作れるかもしれません。しかし、その割にそこまでこだわっている様に見えない場合も多い。

セルの幅を弄る

中途半端にセルの幅を弄っている時は「やめろーーーーー!!!」となります。

出典:東雲鷹巣城

方眼紙という制限の中で自由に表現ができるはずの神エクセルのメリットがなくなってしまいます。

これをやってしまうと神エクセル問わず下のセルまで影響を受けるためレイアウトの崩れっぷりが半端じゃありません。

悪魔に魂を売ったら売り切るべき。

1マス1文字のネ申エクセル

ぶっちゃけネットでしか見たことがありません。

印刷して使うんですよね?

そうでなければもはやギャグの領域。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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