こんにちは、滝谷ハジメです。
今回はフェルミ推定ネタです。
以前一度フェルミ推定について触れたことがありましたがフェルミ推定そのものに触れていなかったので今回は例題を2つ作ってみました。
以前の記事はコチラ
・フェルミ推定を出題したいけどどんな問題にしたらよいのか
・フェルミ推定を出題されたらどのように考えればよいのか
という方向けに作ってみました。
それでは、始めて行きましょう!
【簡易版】である理由
フェルミ推定はマコなり社長の動画で紹介されたことでよく聞くようになりましたね。私もマコなり社長の動画で知りました。
調べてみたところどうやら外資系コンサルや大手金融等の面接で使われていたらしく
”○○という会社の売上を△△%増加させる提案。10万文字以内”
みたいなゴリッゴリのヤバそうなものが大半を占めていました。
正直言って震えましたね笑。
この記事で書くのはマコなり社長の動画を見て
「フェルミ推定やってみようかな?」,「フェルミ推定の対策をした方が良いかな?」という方のために
・定義付けを省略
・範囲推定を省略
した、マコなり社長の動画で紹介されていた簡易版のフェルミ推定に近いものに仕上げました。
さらに、簡易版なだけあってこのフェルミ推定は”いかにもな試験”だけでなくさらっとした日常会話的に組み込むことができます。
友達と遊んでみても面白いかもしれませんね。
フェルミ推定とは?
フェルミ推定とは簡単に言うと
分からないことを論理的に概算する事
です。
マコなり社長の例で出てきた『日本のラーメン屋はいくつ?』という問題に対して
「日本の人口が1億で~...日本のラーメン屋は○○店です。」という答えができることを指します。
「ん~、××店。体感で。」みたいな回答はダメということですね。
それでは、例題入ります。
日本で1年間に消費される牛乳の量
答えは3.7Tg(テラグラム)です。
2018年のデータですが日本の1人あたりの牛乳の消費量が30.9㎏のため、人口約1.2億をかけて算出しました。
桁が多くパパッと計算できないため、さらっと会話の中で使うのは難しい例題。
解法
あくまで私なりの解法。絶対な正解はないためあくまで一例です。
とにかく分けていきました。
日本で1年間で消費される牛乳の量=日本で1日に消費される牛乳の量×365(日)
日本で1日に消費される牛乳の量=1人が1日で飲む牛乳の量÷1.2億(人)
1人が1日で飲む牛乳の量は...体感でコップ1杯分(250ml≒250g)くらいでしょう汗
ちなみに私は毎日600mlくらい飲んでいます。全く飲まない人もいると思うのでこれくらいが妥当なのかな...?
ということで計算してみると答えは11.0Tg。
かっこよく言うと
『体感的に1人当たり250g牛乳を飲むのでそれに人口1.2億と365日をかけて11.0Tgです。』
答えは3.7Tg。ドヤ顔でガッツリ1桁外しました。
感想
体感で入れた数値が高すぎましたね笑
・良く牛乳を飲む人
・そこそこ牛乳を飲む人
・全く飲まない人
に分けて体感でパーセントと量を振り分けたらもっと近くなったかもしれない。
また、日本の人口を1.2億としましたが
「日本で牛乳を飲むことができるひと」であれば乳幼児やアレルギーの人を除外できてより近い値にできたかもしれません。
山手線を同時に走る電車の総数
答えは8時時点で48本。ソースはライブドアニュース。
あのぐるぐる回る山手線の輪の中に一体何台の電車が走っているのか推定。
答えも明確に決まっていない上、桁数も少ないためラフな感じ。
解法は2つ作りました。
解法①
山手線を同時に走る電車の総数=山手線の総駅数(内回り外回り)×安全率
山手線の総駅数は内外合わせて60。
安全率は0.8くらいにしておきましょう(適当)。
答えは48本!
ピッタリ賞ですねこれは笑
感想
数値の合っている合っていないはさておき論理的に適当すぎる回答だったかなと反省。
駅数<車両数になりえる可能性も断然あるため本来は良くない。
とはいえこれをサラッと答えられたら気持ちが良いでしょう。
解法②ではもっと分解して解きました。
解法②
半分文章での解法。式になりませんでした。
電車から見ると山手線では3分くらいで次の駅に着く。
駅から見ると山手線は5分に1本の電車が来る。
同じ電車が山手線を1週するまでに1つの駅を通る電車の数が
外側(内側)を走る電車の総数。
電車の総数(片側)=山手線1周にかかる時間で1つの駅を通る電車の数
山手線1周にかかる時間=3×30=90分
90分に1つの駅を通る電車の数=90÷5=18本
片側の総数のため、2倍にして答えは36本!
少ないですね笑
感想
割と論理建てたものの全く違う答えになってしまいました汗
まず、調べたところ山手線1周は60分ですね。
さらにダイヤを調べると3~4分、だいたい3.5分に1本。
これで再計算すると34本と割と近い。
「駅に止まってえーっと」と時間をかけて考え始めると迷宮入りします。
簡易版のフェルミ推定ネタを考えるのはかなり大変
フェルミ推定ネタを考えるのは正直かなり難しかったです。
例えば
・「しゃぶしゃぶ温野菜」の店舗数
・全国の「佐藤さん」の総数
・日本刀の価格
・年金が破綻する年
みたいなちょっと気になるネタは浮かぶものの
「都道府県別に分けて感覚値で足し算」みたいなあまり良くない分解の仕方しかできず、紹介することができませんでした。私の力不足です。
特に苦戦したところが
・前提となる知識を少なくしたい
・3~4回の分解で解ける問題にしたい
という点です。
どちらも簡易版のフェルミ推定であればみんなが解くことに挑戦できる内容でないと意味がないと思い気を配った個所であります。
とはいえ本来は知識が無くても分解して解けるようにするのがフェルミ推定。
「こんなの分かるわけないでしょ」とならずに
「どう分解すれば良いかな?」と考えて貰える内容にしました。
ありきたりだけどちょっと考えないと分からないというライン作りが難しかったです。
さいごに
今回のフェルミ推定のネタはいかがでしたでしょうか?
もし、フェルミ推定に興味を持っていただけたら
『フェルミ推定教科書』という本がオススメです。
2021年2月現在、KindleUnlimitedに加入していれば無料で読むことができます。
もし、この記事があなたの役に立ったり
「おもしろかった」と思っていただければ幸いです。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!