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アイデアがポンポン出てくる”マクドナルド理論”の紹介と3つの弱点

皆さんは”マクドナルド理論”という理論を聞いたことがありますか?

この理論を知っていることで

いいアイデアが出て来ない。手詰まりかも。これ以上考えても仕方ないかもしれない。

と思う時にアイデアが出てくるようになるめっちゃ便利な方法。

今回はそんなマクドナルド理論を解説していこうと思います。

マクドナルド理論とは?

マクドナルド理論をひとことで言うと『呼び水を使った議論』。

例えば。

「お昼何食べようか?」という質問(解決すべき問題)
について
「マクドナルドはどうだろうか?」と最低の案(仮案)を出すことで

「いやいや、マクドナルドじゃなくてもっと~」みたいに仮案をたたき台にアイデア出てくるようになることを指します。

もしかしたら普段の生活の中で使っている方も多いのかもしれませんね。

マクドナルド理論で「理想と違うものを取り除ける」

先ほどの例で「マクドナルド以外のもの」を挙げた時には

・雰囲気
・風味
・価格
・場所

など、確実にマクドナルドと異なるものが提示されているはずです。「マクドナルドなんてダメだ!俺はマクドナルドが食べたい!」なんて言う人は居ませんよね?もしそんな人が居たら冗談か狂ってるのかどちらかでしょう。

つまり、マクドナルド(仮案)ではダメだった部分を取り除いていき、より理想に近づけていくことができる訳です。

当たり前かもしれませんがこれってすごい事ですよね。

ダメな部分を取り除いていけば理想の形に近づいていける。というのはまるでミケランジェロが石から「ダビデ像じゃないところ」を取り除きダビデ像を作ったような手順を感じます。

余談:マクドナルド理論は提唱者が取り消している

このマクドナルド理論の提唱者はベルという方。

しかし、ベル氏のマクドナルド理論のページは既に削除されているようです。

・理論として成り立たないと提唱者が思った
・最低の案としてマクドナルドを出したのが不適切だった
・当たり前すぎた

などの憶測はされているが消された真意は提唱者のみぞ知る。

少なくとも私はこの理論を公私問わず役に立つものだと思うので広めて行きたいと思います。

マクドナルド理論の弱点

先ほど役立つといった矢先。無論、マクドナルド理論も弱点が存在します。

弱点は以下の通り

・重要度の低い事には弱い
・仮案が当たりに近いほど弱い
・精度/確度が低いと弱い

どれも致命的な欠陥と言っても良いでしょう。

これを知らないでマクドナルド理論を使おうと仮案を出したら「じゃ、それで」と決まってしまうリスクがあります。

話し合いで適当な事を言ってしまったらそれに決まってしまった経験がある方も居るのではないでしょうか。

重要度の低い事に弱い

マクドナルド理論は重要度の低い事柄には弱いです。

重要な事であればあるほど「いやいやそんなんじゃダメでしょ、だって~~」みたいな話ができる訳ですよね?

例えば、

あまり話したことの無い同僚やクラスメイトから「母親の誕生日プレゼントに花を贈ろうと思うんだけどどうかな?」

なんて話をされた時、あなたならどのように答えるでしょうか。

少なくとも私は「へぇ、良いんじゃないかな?」と答えてしまいます。なぜなら重要では無い、ハッキリ言ってしまえばどうでもいい事柄だからです。

逆に

友人から「母親の誕生日プレゼントに花を贈ろうと思うんだけどどうかな?」

と聞かれたらどうでしょうか?

「○○さんのお母さんなら花じゃなくて~」なんて話ができる訳です。

問題の重要度でマクドナルド理論の効果には雲泥の差が生じるという訳です。

つまり、自分にとっては重要だけど聞く相手にとって重要でない事柄でマクドナルド理論を使うのは不適切と言っても良いでしょう。

仮案が当たりに近いほど弱い

マクドナルド理論はたたき台として出した仮案が当たりに近ければ近いほどその効果が弱まります。

一番最初の「ランチでマクドナルドを提案する例え」に対して

え?マクドナルドでも良くない?

と思った方はマクドナルドという仮案が当たりに近いためアイデアが出て来なかったと思われます。

それもそのはず、マクドナルドは「それなりに安い」,「それなりに美味しい」,「それなりに早い」と割と当たりに近い、むしろ当たりと言っても良い選択肢ですよね。

「おっ!いいじゃん!」と思ってしまったらそれ以上のアイデアは出て来ませんよね。

あたりを付けてエイヤで発言したらそれが採用されてしまったなんて経験はこの現象が原因と言っても過言ではありません。

仮案は当たらずしも遠からずでは無く、同じ方向だが遠くをイメージするとマクドナルド理論の効果が高まります。

精度/確度が低いと弱い

マクドナルド理論は精度や確度が低いと弱いです。

この精度や確度とは何かというと

・理想のイメージの精度
・実際にできる事
・物事を把握する精度

といったマクドナルド理論を使う人間の能力を指します。

例えば「石と工具をくれてやるからダビデ像を掘れ」と言われても「ダビデじゃないところを取り除けば作れる」なんて思える方は居ませんよね?もちろん私はムリムリムリのカタツムリ。

では、私達とミケランジェロの違いをひとことで言えば精度や確度と言って良いでしょう。

例えマクドナルド理論が優れていても使う人間が解ける問題でなければ意味を成しません。

マクドナルド理論で無限アイデアマンになろう

今回の話をまとめると

アイデアが出て来ない時に最低の案(仮案)を出すことにより仮案を否定する形で理想に近づけて行くのがマクドナルド理論

という話でした。

また、マクドナルド理論には弱点があって

・重要度の低い事柄
・仮案が当たりに近いとき
・精度/確度が低い人

に対してはマクドナルド理論の効果を得られにくい事を解説してきました。

逆に言えば

・重要度の高い事柄
・仮案が当たりに遠いとき
・適切な能力を持った人

であればマクドナルド理論は十分に効果を発揮してくれる訳です。

明日からとは言わず、今から使える知識としてマクドナルド理論を覚えてもらえたら記事を書いた甲斐があります。

また、ハンバーガー繋がりで「ビッグマック指数の問題点を解決してみた」という記事もあります。気になったら読んでみてください。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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