熱帯魚

水槽に使う水、どうカルキ抜きをしたら良いか【簡単方法3選】

水槽の水換えで必要になる水、どのようにカルキ抜きをしていますか?

結構手間だったり時間がかかっている方も居るのではないでしょうか。あるいはカルキ抜きすらをしていない方も居るのかもしれません。

この記事では

・なぜカルキを抜く必要があるのか
・簡単にカルキを抜くにはどうすれば良いのか

という点が理解できるような内容にしました。最後まで読んでいただければと思います。

なぜカルキを抜く必要があるのか?

なぜカルキ抜きをするのか。その答えは快適に魚を飼育するためです。

なぜそう言えるのかをこれから解説していきます。

「カルキ抜きの方法が知りたい!」という方は次の大見出しまで飛ばしてOKです。

そもそもカルキとは何か?

「カルキ、カルキって言ってるけど結局何?」

そう思う方も居るのではないでしょうか。

カルキとはクロールカルキ(ドイツ語)という言葉の略称で、日本語で言うと『次亜塩素酸カルシウム』です。

昔はこの次亜塩素酸カルシウム(カルキ)が水道水に添加されていましたが、今現在使用されていません

代わりに何を使っているのかと言うと次亜塩素酸ナトリウム。

つまり、カルキ(次亜塩素酸カルシウム)は現代使われていないが、昔の名残で水道の消毒に使っている化学物質を指して”カルキ”と呼んでいる訳です。紛らわしいですね。

次亜塩素酸という言葉はコロナウイルスが流行してから耳にすることが多くなったのではないでしょうか?

次亜塩素酸ナトリウムとよく見かける次亜塩素酸を溶かした水(次亜塩素酸水)は別物ですが、どちらも消毒や掃除などモノをキレイにするために使われています。(参考:たしろ歯科医院)

まとめるとこんな感じ

・カルキの正体は次亜塩素酸カルシウムという化学物質
・次亜塩素酸カルシウムは昔水道水の消毒に使われていた
・現在は次亜塩素酸ナトリウムが水道の消毒に使われている
昔の名残で次亜塩素酸ナトリウムを指してカルキと呼んでいる

思いのほか大がかりな解説になってしまいました。
「んっ!消毒液!」くらいの感覚でしたがナメてましたね。

カルキが魚に与える影響

ではこのカルキ、もちろん人体に影響はありません。蛇口から出てくる水道水でお腹を壊したことのある方は居ないのではないでしょうか。

ちゃんと人体には無害だけど殺菌ができるように調整してくれている訳ですね。

しかし、カルキこと次亜塩素酸ナトリウムは濃度を間違えると人体に影響があります。(参考:花王)

では、魚は人間よりもはるかに小さいですよね。人体に影響ないレベルの次亜塩素酸ナトリウム濃度で魚への影響は全く無いと良いのでしょうか。

 

無いと言い切れないと思います。

もちろん魚の種類によっては丈夫で全く影響がない事もあるため一概には言えませんが用心しておくに越したことはありません。

カルキ抜き方法3選

ではこれから本題。カルキ抜きの方法を記載していきます。

<カルキ抜き方法>
・煮沸
・汲み置き
・カルキ抜き材を使う

この3つが水替えをする際のカルキ抜きで現実的なものと言って良いでしょう。

煮沸させてカルキを飛ばす

水道水を鍋などに汲んで沸騰させることでカルキを飛ばすことができます。

なぜ煮沸させるとカルキが飛ぶのかについてはコチラを参考にすると分かりやすかったです。

カルキを除去するためには10分程度煮沸させる必要がある訳なんですね。

 

そのため、結構手間だったりします。鍋で沸かせる水の量も少なく、煮沸後すぐに水槽に入れることができないため、正直に言うと水槽に使うために準備するにはあまり向いていないでしょう。

汲み置きをしてカルキを飛ばす

バケツなどに汲み置きをしておく方法。

小学校の時はこの方法でカルキ抜きをしたという方は多いのではないでしょうか。

汲み置きしたらなぜカルキが飛ぶのか。その答えは光の波長らしい(参考)。
UVカットの容器だとカルキが抜けにくいとか面白いので読んでみて欲しい。

どれくらい時間を置けばいいのかと言うと日光の当たる屋外で6時間以上必要です(キョーリンの実験より)。

水替えをする前日に準備をしておけばそれだけでカルキを抜くことができる訳ですね。

ただ、熱帯魚を飼育していたり、冬の時期だと汲み置きした水が凍ってしまうような場所に住んでいる方はこの方法を取ることができません。

カルキ抜き材で中和させる

出てきましたカルキ抜き材です。

カルキ抜き材は使う事でカルキを中和することができます。中和の詳しい仕組みについてはコチラ

熱帯魚用に温かい水に入れてすぐ中和することができるため一番簡単かつ時間がかかりません

番外編:レモン水(魚にはダメ)

実はカルキはレモンを入れる事で中和することができます。

私がこれを初めて知ったときは意外だったため紹介。

ただし、レモンが魚に与える影響は底知れないため飼育には使えません

まとめ:中和剤が万能

以上、いかがでしたでしょうか?

まとめると

<なぜカルキを抜く必要があるのか?>
・カルキ=クロールカルキ=次亜塩素酸ナトリウム
・カルキは水道水の消毒に使われている
・人体に影響ない濃度だが、魚に影響ない濃度と言い切れない
→そのため、カルキを抜く必要がある

<カルキ抜き方法>
・煮沸させてカルキを飛ばす
→時間と手間がかかる
・汲み置きしてカルキを飛ばす
→時間はかかるが手間はかからない
・カルキ抜き材を使って中和する
→時間も手間もかからない。オススメ

という話でした。

じゃあどんなカルキ抜き材を使ったらいいんだ?

と思う方も居るかもしれませんね。カルキ抜きをするという点だけで見れば多くの商品に大差はありません。

私はコトブキの「カルキ抜き500」を愛用しています。大容量は正義。ビタミンが添加されていますがカルキ抜き材比べみたいな事をしていないため、効果は実感していません。

また、昔はジクラウォーターを使っていました。

めっちゃオシャレですよね!今愛用しているカルキぬき500とは大違いです。

ジクラウォーターは割と高価な商品です。そのため安価かつ大容量のカルキぬき500に乗り換えました。

 

他にもベタの記事も書いているため気になったら読んでみてください。

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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