勉強 日記

【読書感想文】眠れなくなるほど面白い社会心理学

今回は読書感想文です。

読んだ本は
眠れなくなるほど面白い社会心理学 監修:亀田達也

です。

この記事では

・この本ってどんな本?
・この本からどのようなことが学べる?
・印象的な例

について書いていこうと思います。

ちなみに、2021/7/26現在KindleUnlimitedで無料で読めるので気になったら一度読んでみてください。

本の概要

この本を一言で言うと

社会心理学の例題集

です。

「社会心理学を学んでみたいけど、体系じみた堅苦しい本は嫌。例題を1つ1つ見ていきたい」という方にはオススメですね。

逆に「体系的に学びたい」という方にはそこまでオススメできません。ただ、面白かったです。

社会心理学とは?

そもそも社会心理学って何?という方向けに超簡単に説明をすると

社会における個人の心理学

という言葉がWikiに書いてあることをひとまとめにしたものですが、もっとかみ砕くと

みんなで居るときの「私」や「だれか」の心の動き

という事です。

この本で学べる事

この本はいわば例題集です。

そのため、学べる事は社会心理学に対しての広く浅い知識です。

・この心理効果のことをもっと知りたいな
・ここの説明がもっと知りたい

という欲求がわいてくるかもしれませんが社会心理学への取っ掛かりとしては悪いものでは無いと思います。気になったら自分で調べて次の本にたどり着いたら良いだけですから。

印象的だった例3選

私がこの本を読んでいて印象に残った例を3つ挙げます。

・フォールスコンセンサス効果
・アイヒマン実験
・ピグマリオン効果

でした。

「私は一般人」はフォールスコンセンサス効果により生み出される

『自分は一般人と思う』そう考える人が多いのではないでしょうか?私は自分が一般人だと思う事は多々あります。

そして、自己の一般化はフォールスコンセンサス効果によって生じます

フォールスコンセンサス効果を簡単に説明すると

自分が”そう”思うから他の人も”そう”だと思う

という至極単純なものですが日常生活や日々の業務の上では見落としがちではないでしょうか?

「これは行けるだろう」と思った企画を人に見てもらったら散々だった。という経験も今ではフォールスコンセンサス効果が強く働いていたことにより起きた事と考えられます。私もブログで多々あります。

「自分が”そう”思うから他の人も”そう”だと思う」という思考の落とし穴があることを知って行動できればミスや思い違いは減りそうですよね。

アイヒマン実験で実証された「人の残忍さ」

他者にひどいことができる人、実は”その人”が残忍なだけではないのかもしれません。

アイヒマン実験をざっくり説明すると

・教師役(実験の被験者)と生徒役(サクラ)での実験
・教師役は研究者から「生徒役へ研究目的で電流を流す」ように命じる
・生徒役は電流を流されると苦しむ演技をする
・教師役は自分の意志で電流を流すことをやめることができる

というもので、「責任の所在が自分でなければ残忍なことができるのだろうか?」という事を確かめる実験でした。

この実験の結果は「40人の教師役のうち26人が研究者に命じられるがまま最大電流まで流し続けた」です。

人は命令により残忍になれる生き物なのです。命令を出す立場になったときに悪用しないように気を付けたいものですね。

ピグマリオン効果に対する疑問

ピグマリオン効果を超簡単に説明すると

相手に期待すると応えてくれる

という心理効果です。

よくよく考えるとおかしいですよね?私たちは期待そのものはするかもしれませんが、人に対しての期待は応えてくれると思っているだなんて。

私の感じた疑問はピグマリオン実験の結果でした。

実験の概要は

・小学校1年生~6年生が対象
・先生に「この子(無作為に選定した生徒)はIQテストの成績が伸びそうだ」と告げる
・暫くしてIQテストを実施して伸びを測る

というものでした。

結果は以下の通り

斜線部が”伸びそう”と告げられた生徒です。

この結果から期待を持って接された生徒は成績の伸びが良い、特に1,2年生のうちであれば効果はなお高いとされています。

しかし落ち着いて見てみると5,6年生では結果が逆転しているため、この結論を出すのはどうかと私は思います。逆に興味がわきました。

ピグマリオン効果は諸説あるらしいので調べてみようかなと思います。

 

他にも心理効果である囚人のジレンマ(ゲーム理論)について他の記事で書いているので良かったら読んでみてください。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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