勉強 日記

”PDCAサイクル”と”仮説思考”は似てるけどPCDAはバカにされがち

最近読んだ本で”仮説思考”について深く触れる機会がありました。

そこで一番に感じたのは「仮説思考とPDCAサイクルって何だか似てない?」という感想でした。

しかし、多くの人は

・PDCAサイクルってダサい意識高い系が使う言葉っぽい
・仮説思考って何だかわからないけどカッコ良さそう

なんて考えるのではないでしょうか?少なくとも昔の私はそうでした。

PCDAサイクルと仮説思考の解説

PDCAサイクルと仮説思考、聞いたことがあるけど何だかわからない。

そんな方のために超簡単に解説。

「ぶっちゃけ知ってるよ」という方は次の大見出しまで飛ばしてもOKです。

PDCAサイクルは”回すもの”

PDCAサイクルの頭の”PDCA”を分解すると

・Plan(計画)
・Do(行動)
・Check(確認)
・Action(改善)

です。「この4ステップを繰り返し”回す”ことでより良い成果を出せる」という解釈で使われることの多い言葉ですね。

出典:リコーのマーケティング支援 より

上記のように「改善後に再度計画」となりループします。

新入社員研修では”報連相”と並んでよく聞く言葉ではないでしょうか?

仮説思考は”立てるもの”

仮説思考を超簡単に言うと”仮の結論ありきで物事を進める”という事です。

例えば「貯金をしたいが何をすれば良いか?」という問いがあったとき

・収入が少ないと思う(仮説)、転職ないし副業をやろう。
・支出が多いと思う(仮説)、固定費の削減をやろう。

といった具合。仮説思考と聞くととっつきにくいですが案外できている方も多いのではないでしょうか?

そして大事なのは”仮説は外れていても良い”という事です。もちろん全部外れていて良い訳がありませんが、最初は正しそうと思った仮説が活動の結果間違っていたら修正すれば良いだけです。

先ほどの例「支出が多いと思う(仮説)、固定費の削減をやろう。」で言うと
いざ固定費を洗い出して精査したら「削減できるものが無かったor効果が薄かった」となれば仮説の”支出が多い”というのは間違いになるため違った仮説を立てる必要がありますよね。

仮説思考は”多分こうなんじゃないかな?”を確かめながら進める方法という事です。

PDCAサイクルと仮説思考の3つの共通点

PDCAサイクルと仮説思考の共通点は3つ。

・物事に取り組む姿勢や考え方である
・計画の重要性を含んでいる
・体系化されている

ということです。こうやって出していけば他にも共通点はありそうですね。

もちろん異なることも沢山あるでしょう。
しかし、PDCAサイクルはバカにされがちです。

PDCAサイクルがバカにされがちな3つの理由

なぜPDCAサイクルがバカにされやすいのかというと

理由1.有名である
理由2.英語である
理由3.具体性に欠けている

の3つが理由だと私は思います。

”有名だから”バカにされる

ぶっちゃけこれが最たる原因。

Google検索をしてみたところ”PDCAサイクル”,”仮説思考”ともに約300万件ヒットします。

しかし、Googleキーワードプランナーで月間の検索数を見てみると
・PDCAサイクル : 1万~10万
・仮説思考 : 1000~1万
と約10倍の差が開いています。これなら「仮説思考よりもPDCAサイクルの方が有名」といっても過言ではないですよね?

新入社員研修でPDCAサイクルは聞くけど仮説思考は聞いたことないなんて方も多いと思います。

有名だとなぜバカにされるのか。その答えは誰でも使えるからです。

誰でも使えるため同じ割合でバカにされている人が居たとしても有名な言葉の方がバカにされてしまいますよね?

もしかしたら”仮説思考”も有名になってバカにされてしまうかもしれませんね。

また、言葉を使う私も気を付けたいところです。

”英語だから”バカにされる

「えっそれって日本語で良くない?」なんて思う英語、たくさんありませんか?

・アグリー(賛成)
・エビデンス(根拠/証拠)
・アジェンダ(予定)
・レジュメ(プリントした紙)
・プライオリティ(重要度)
・クリティカル(重大/致命的)
などなど

一昔前(今でも?)、「ルー大柴かよ!」という突っ込みが入りそうですね。

上記に挙げた”日本語でもよいのでは?”という英語は最悪言い換えれば問題ありませんが、PDCAサイクルはPDCAサイクル。日本語に当てはまる言葉が無いため使わざるを得ません。

”英語=悪”という訳ではありませんが「ルー大柴かよ!」というツッコミを入れられるような、いわば『意識高い系狩り』の標的になっているところもあるのではないでしょうか?

ちなみに仮説思考を英語にするとちょっと意味合いは違いますが”イシュー(仮説)”というのが近いです。「イシューは立証されたかい?」なんていわれたらイラっとしますね(笑)。

”具体性に欠けている”からバカにされる

「PDCAサイクルを回そう!」と言われたときにおそらく頭に思い浮かぶはずです。

どうやって回すの?

そう、PDCAサイクル自体は悪くないはずですが汎用性が高く抽象的な”考え方”のため具体性に欠けて説明されることがほとんどでしょう。

Planはこのように組み~DoはPlanに沿って~Checkは~

なんて教わることはほとんど無いのではないでしょうか?
もし、「PDCAサイクルはすごい、回そう」なんて具体性に欠けたセミナーに出席したら「なんてふわふわした話なんだ、どうでもいいや」なんて思ってしまうはずです。

とはいえ仮説思考も「事前に考えてから計画を組もう」程度の話になってしまってはこの先の未来で「仮説立ててそう」なんて煽り文句が生まれてしまうかもしれませんね(笑)。

 

ちなみにこの記事を書くにあたって読んだ本は

コンサル一年目が学ぶこと 著:大石哲之

です。仮説思考以外にも役立つノウハウや為になる話が載っているので気になった方は読んでみてください。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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