今回は”東映版スパイダーマン”について書いていきます。
そう、”東映版”スパイダーマンです。
「え!?著作権とか諸々大丈夫なの?」
なんて思う方も居るかもしれませんが
東映版スパイダーマン、MARVEL公認なんですね。
この記事では
・東映版スパイダーマンと本家スパイダーマンとの違い
・東映版スパイダーマンの魅力
について書きました。
最後まで読んでいただければと思います。
それでは、始めて行きましょう!
東映版スパイダーマンとは?
東映版スパイダーマンの概要ざっくり言うと
東京12チャンネル(現・テレビ東京)で、1978年から1979年に掛けて放映された、全41話構成のテレビドラマ。
そう、テレビドラマの特撮です。今でいうところの仮面ライダーや戦隊モノと近いイメージですね。
映画版スパイダーマンとの違い
東映版スパイダーマンと映画版スパイダーマンは
日本が舞台であること、敵役(ヴィラン)がオリジナルであること以外にもたくさんの違いがあります。
※「映画版スパイダーマン」は以下の作品群を指します。
<「スパイダーマン」シリーズ>
・スパイダーマン(2002年)
・スパイダーマン2(2004年)
・スパイダーマン3(2007年)
<「アメイジングスパイダーマン」シリーズ>
・アメイジングスパイダーマン(2012年)
・アメイジングスパイダーマン2(2014年)
<アベンジャーズ系スパイダーマン>
・スパーダーマン:ホームカミング(2017年)
・スパイダーマン:ファーフロムホーム(2019年)
アニメ版のスパイダーマン『スパイダーバース(2019年)』は映画上映されたスパイダーバースですが上記スパイダーマンとかなり気色が異なり、比較対象に入れると三つ巴になるため除外しました。
カッコイイ予告ですよね。
私はピーター・パーカー、スパイダーマンだ。
だがすでに、この世にはいない———
話が逸れましたね、今回はスパイダーバースは比較対象にしません。
違いその①:主人公
映画版スパイダーマンの主人公はピーターパーカー
学生であることが多いですね。それから社会人として会社勤めをしていたり。
それに対し東映版スパイダーマンの主人公は山城 拓也(やましろ たくや)
で
す
。
そして職業は二輪のレーサーをしています。
名前は日本人に親しみやすくするためかと思われます。
職業はもしかしたら仮面ライダーを意識しているのかもしれませんね。
違いその②:装備
映画版スパイダーマンは基本的にその体1つだけで戦いますよね?
しかし、東映版スパイダーマンはなんとロボットに乗ります。
そのロボットの名前はレオパルドン
スパイダーマンがロボットに乗ります。
他にも空陸両用の車:スパイダーマシンGP-7や宇宙戦艦にも乗ります。
そして車と宇宙戦艦が合体してレオパルドンになります。
違いその③:口上を述べる
東映版スパイダーマンは登場時に口上を述べます。
口上というのは簡単に言うと戦いの直前の自己紹介
「やあやあ我こそは~」
みたいなノリです。
毎回話が切り替わるテレビドラマだからできたことかも知れません。
2時間ある映画で敵と会うたびに口上を述べられてはたまったものじゃありませんからね笑。
原作者からの評価は高い
原作とほとんど違う東映版スパイダーマン、原作者であるスタン・リー氏からの評価は高いです。
世界各国でスパイダーマンが製作されているが、その中でも日本版だけは別格だ。レオパルドンは別として…。
と、東映版スパイダーマンにコメントをしています。
えっ!?レオパルドンはダメ?
と思った方もいますよね笑。
「レオパルドンが不評で黒歴史扱い」という噂もありますがレオパルドンについて同スタン・リー氏から
とてもカッコいいロボットだった。ロボットに変形していくのが好きだね。剣を投げて敵を倒すのもいい。
というコメントがされているため一種のジョークだったのかもしれませんね。
東映版スパイダーマンの魅力
そんな東映版スパイダーマンの魅力は
・戦い前の口上
・楽曲の良さ
・高い特撮技術
です。
東映版スパイダーマンの口上が熱い!
映画版スパイダーマンとの違いで登場してきた口上です。
「やあやあ我こそは~」というヤツ。
○○な男、スパイダーマン!!
何にでも使えます。友人とこれだけで遊べる。
また、改変バージョンも作られておりこれもまた面白い。
数年おきに見たくなるレベルで好き。
頭に残る音楽達
東映版スパイダーマンの音楽は評価が高いです。
特に主題歌は一度聞いてしまうとしばらく頭から離れないでしょう。
挑戦するスタイルの特撮
映画版スパイダーマンとの違いや先ほどの口上のくだりから、
「東映版スパイダーマンってネタ作品じゃね?」
と思ってしまうかもしれませんが実は異なります。
確かに令和の現代から見たらショボイかもしれませんが
当時の特撮ではかなり挑戦をした作品です。
その一つとして
東京タワーを命綱なしで登る
というものがあります。現代では絶対に出来無い事ですね。
今ではCG技術の発達により簡単にできてしまうことが当時では困難を極めていました。
そんな時代に挑戦をした方々へ敬意を持ってこの作品を視聴したいですね。
東映版スパイダーマンを見たい方へ
東映版スパイダーマンを視聴したいなと思った方、まず初めにDVD版はとんでもなく高いです。
投機商品というか骨董品みたいな扱いですね。
東映版スパイダーマンの著作権問題
東映版スパイダーマン、スパイダーマンの著作権は原作者から許可をもらって製作されたものですがヴィラン(敵役)やストーリー,レオパルドンなどのほとんどの著作権は東映が持っています。
そして原作者からの著作権利用の期限が切れてしまいました。
そのため、東映側はBlu-rayやメディア展開をしたくても好きに出せない状態にあります。
事実、2005年に再契約をしたのかDVDを「最初で最後」として販売して以降、Blu-rayなどのメディアで展開されることはなくなってしまいました。
以前は配信されていた
著作権の問題から配信がされない作品ですがMARVEL側から配信された事があります。
http://www.marvel.com/
2004年に配信されていたようですが現時点では確認ができませんでした。
TSUTAYAでレンタル可能
配信サイトで見ることが困難であっても、TSUTAYAでレンタル可能です。
https://tsutaya.tsite.jp/item/movie/PTA00008M3D6
『見たい』と思った方はレンタルが一番手っ取り早いかもしれませんね。
ただ、最寄りの店舗で取り扱っていない可能性も十分にあるため、その場合はTSUTAYAのネットレンタルに登録してみるのもアリですね。
最後に:令和でも愛される男、スパイダーマッ!
以上、東映版スパイダーマンについての紹介でした。
昭和に作られた作品でありながら令和の今も変わらず愛されています。
もし、東映版スパイダーマンに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
一人でも口上を述べて遊ぶだけでも楽しいですよ笑。
今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
あわせて読みたい、オススメの漫画「オメガトライブ」