こんにちは、滝谷ハジメです。
今日は久しぶりの読書感想文。ちなみに前の読書感想文はコチラ
今回は
君は一万円札を破れるか? 著:苫米地英人
を読んだ感想を書き綴ります。
正直、メチャクチャ面白かったです。
イメージ的には自分の殻を壊されたような気分。
この本はYoutubeチャンネル『Dr.ヒロの実験室』で紹介されていたことで知りました。Dr.ヒロの実験室では面白い動画を数多く出してくれているためオススメです。
家で見るとずっと見てしまうため、私は車を運転している時に聞いています。
それでは、始めて行きます。
著者:苫米地英人氏がこの本を書いた目的
「え?いきなり何?」と思われた方も居るかと思いますが
著者が一体何の目的でこの本を書いたかを説明しておかないといけないほどこの本は過激です。
著者が目指すのは人類の幸せです。
そのために「不幸の原因の1つであるお金による洗脳を解く」のがこの本を出版された目的であると私は判断しました。
それでは、あらすじに入ります。
あらすじといってもすべての内容を網羅することはしません。
私が特に勉強になったなと思うものを3つピックアップしました。
・お金の本質は「情報」である
・銀行は詐欺から始まった
・物質的価値と情報的価値
あらすじ①:お金の本質は「情報」である
「お金は情報」と急に言われても意味が分かりませんよね。
まず初めに本書の概念ではこの世で表現できるすべてが情報と物質であるとして話が進みます。
物質はまさに物理空間における存在。情報はそれ以外です。
例として”コーヒー”が挙げられました、コーヒーそのものは物理的存在です。
しかし、同じような物質的存在を持ったコーヒーが全く異なる値段で取引されていますよね。
10倍値段が高くても10倍の栄養価が入っているわけではありませんし、「おいしいと思われる」情報が価値として価格に乗ってきているのです。
同じような商品であってもメーカーが違うとかなり値段が違うことが多いですよね。
特に”純正品”とかもその最たるものです。
ちなみに私はこの時、せどりを始めた最初のころ「原価が安く、ネームバリューで高いはず。だから価格差が生まれるはず。」と化粧品に目を付けたことを思い出しました。
話を本筋に戻します。
お金といっても、硬貨やお札,通帳に記載された数字であったりと姿形は様々。
しかし、物質的価値でなく情報的価値に重きを置かれていることは確かです。
事実、1万円札の原価は22円~24円と破格。物質的な価値なんて毛ほどありません。
そして、お金が情報的価値であるということは不安定さを持っています。
その根拠として為替は常に変動しています。また、野菜とかも年によっては全く値段が異なりますよね。
せどりもこの原理を利用したものであるため、この部分については十分理解できました。しかし、次の一節が私の殻を壊しました。
お金を絶対的な価値基準と勘違いしている。
ああ、なるほど。確かに。
私がせどりをしているため、モノの価値が変動することは重々承知であったがお金の価値も同様であることを再確認できました。
そして本書のタイトルである『1万円を破る』という行為。
このお金は変動する価値であることを理解し、一瞬だけでも自分の中で価値をゼロにしてみようという儀式に他ならない。そしてそれは洗脳を解く儀式である。
また、破いたところで情報的価値が損なわれることがない。
なぜなら破れた紙幣は銀行へもっていけば交換してくれるとのこと。
1回やってみても良いかもしれませんね。
ちなみに私は丁度手元に1万円札がなかったため千円札でやりました。
銀行に持っていくのが面倒でしたが爽快感があります。
あらすじ②:銀行は詐欺から始まった
銀行は詐欺から始まったと言われても信じがたいですよね。
もちろん私もそうでした。
銀行の始まりは金を預かる金庫のようなものだったそうです。
金を預かったときに「あなたはこの量の金を預けているよ」という預かり証を発行し、金が必要になったときに引き出せるようにしています。
しかし、いつの間にか人々が預かり証で取引きをするようになりました。
確かに取引のたびに金を引き出して...とやっていては面倒ですよね。
つまり、取引が行われても金庫の中には常に一定の金があることになります。
「あれ?みんな金を交換しに来ないぞ」と気づいた人が架空の預かり証を発行して人に貸して利子を取り始めたそうです。
架空の預かり証なんて詐欺ですよね。
そしてそれは『信用創造』と形を変え銀行でも行われていると筆者は言います。
簡単に説明すると『信用創造』とは銀行は保有している金額以上に貸し出せるということです。金の預かり証の話とほとんど同じではないか!
そこで私に1つの疑問が浮かびます。
私の疑問
私の疑問は1つ
「信用創造でお金を作り出せるのであれば、なぜ不景気と皆が言い続けるのだろうか」
でした。
そう、『信用創造』という都合の良いシステムがあるのであれば人々にお金を巡らせることなんて容易いはずです。
それなのに、日本はなぜこれだけ「不景気だ不景気だ」なんて言い続けているのかが疑問でした。
まだ答えは出ていませんが、面白かったのは
「金融緩和をしたのに銀行と企業がチキってる説」でした。
Youtuberの宋世羅さんが語ってくれています。
軽くまとめると、国がインフレさせる方向に舵を切ったのに、銀行は貸したがらず企業はそれを受け取らなかったというお話です。
バブルがはじけたときの衝撃を身に刻んでいる経営者は借りる気が起らないのかもしれませんね。
動画の3分くらいからです。
あらすじ③:物質的価値と情報的価値
この物質的価値と情報的価値が1番勉強になったと言っても過言ではありません。
あらすじ①で軽く登場しましたが
物質的価値は上限が決まっています。
それに対して情報的価値は無限大に広がっていきます。
つまり、情報的価値を乗せまくればモノは売れますし、モノが無くても売れます。
ねずみ講なんてその最たるものですね笑。
そして著者はこの状況に対して警鐘を鳴らしています。
そう、無限に価値を高められる情報を売っている企業が有限である物質的資源を購入することに対して。
とはいえ情報的価値を高めることが最も効率が良いというのが一個人である私が得られた学びですね。
「良いものを作る」のでは無く「良いと思われるものを作る」ことが結果的にみんなが幸せになれるという話でした。
ちょっと悲しい話ですが「良いもの」は経済的に自由になった後に作る他無いようですね。
さいごに
私が勉強になった3つの項目を取り上げてまとめてみました。
特に情報的価値と物質的価値の話とくにタメになった話だったので皆さんにも知っていただきたくこの記事を書くにあたりました。
もちろんこの記事で書いていないこともたくさんあるため、もし気になったら『君は1万円札を破れるか?』を読んでみることをオススメします。
以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!