考え方・思想

色即是空を分かりやすく解説してみようと思う【究極のゼロベース思考】

『色即是空』という言葉を聞いたことの無い人は恐らく居ないでしょう。

あれでしょ、結局すべてのものは無いのと同じってやつでしょ

なんて思う方も居るかもしれませんね。

何となくは理解しているけれど「結局これの何がすごいの?」と思っている方は少なくないと思います。

事実、私も「色即是空、それがどうした」と考えていました。とある本に合うまでは。

色即是空の意味

色即是空の意味はおそらく多くの人が理解している通り、「この世界のものは本当は存在していない(空である)という意味。

ただ、ここで重要になってくるのは『空』の正体。

『空』は一言で言えば「互いに影響しない事実」です。

分かりやすい『空』のたとえを出していこうと思います。

星座が『色』、星は『空』

色即是空を理解するのに分かりやすいたとえは星座と星の関係。

私はオリオン座や北斗七星くらいしか知識が無いけれども、私達のみあげられる空には沢山の星座が存在し、観測することができますよね。

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出典:多摩六都科学館

しかし、その星座は本当に存在しているのでしょうか?

見上げた星空に星座の線が引かれている事もありませんし、それぞれの星が互いに影響を与えても居ません。

星座と言うものは存在しておらず、空は文字通り『空(くう)』なのです。

映画のたとえ

皆さんは映画を見るでしょうか?

感動するものやワクワクするもの、スクリーンに映る映像は私達の心を動かしてくれますよね。

しかし、その映画そのものは存在しているのでしょうか?

映画を近くで見れば投射された光の粒でしかなく、映画そのものはどこにもいません。

 

これらのたとえが理解できた時、きっと「色即是空ってなんてつまらない考え方なんだ」と思うかもしれませんね。

色即是空だけじゃつまらない

そう、色即是空はつまらない。非常につまらない考え方です。

だってそうですよね。

映画好きな人はバカ。あれはただの光の粒ですよ?

なんて言う人が居たら鉄拳モノです。

ひろゆきコラは好きですがこんなことを言っていたらガチギレものでしょう。

ここで色即是空の対になる言葉「空即是色」を知っていると見えてくる世界が変わります。

色即是空は空即是色とセット

色即是空を「この世界のものは本当は存在していない」と言うのであれば

空即是色は「存在していないなら好きに存在させて良い」と言っても良いでしょう。

この考え方はどのように存在させるのかはを自分で決められるというのがポイントです。

映画のたとえで空即是色

映画が光の粒(空)であるなら『空即是色』の色は何にあたるのかというと

・わくわくするための映画
・誰かと仲良くなるための映画
・最新の情報を知るための映画
・キャラクターの事を知るための映画
・監督の世界をのぞくための映画

といったように様々な色を付ける事ができる訳です。

言い換えるなら『空は最も分解した事実、そして色は事実から導き出した役割』とも言えます。

そして、この色に与えられた役割を『仮観』と言います。

『仮観』は無限にある

この仮観は人それぞれですよね?映画のたとえ一つとっても無数に思いつく訳ですから。

そして、この無数の仮観は『空』を知っていればぶつかり合う事がありません。

例えば「映画は最新の情報を得るために見る」という人が居ても、「(元々は光の粒なんだけど)そんな考え方もできるんだ」と受け入れる事ができます。もっと言えば相手の考えに関心すら覚えることも出来る訳です。

しかし、空を知っていなければ「映画はワクワクするために見るものだからそれはおかしい」とその考えを否定せざるを得ません。

余談

昔、ゲーム「メタルギアソリッド」で

世界のデジタル化は人の弱さを助長し
それぞれだけに都合の良い「真実」の
生成を加速している

という言葉がありましたが「真実」では無く「仮観」と置き換えるとしっくりくるかもしれませんね。

仮観があふれたこの世界だからこそ『空』を知る必要があるのではないでしょうか?

この考え方に出会えた本

私がこの考え方に出会えたのは苫米地英人氏著「201冊目で私が一番つたえたかったこと」です。

私は彼の書いた本201冊すべてを読んだ訳ではありません。

しかし、何冊か読んだ彼の本に含まれる思想の大枠の部分はこの本から得る事ができます。少しでも気になった方は読んでみる事をオススメします。

 

今回は以上です。
最後まで読んでくれてありがとうございました!

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